倉敷ーージーニストが憧れる聖地 Kurashiki
倉敷アイビースクエアーーHotel
明治21年(1888年)に代官所跡地に建てられた
旧倉敷紡績工場を改修した倉敷を代表する
倉敷美観地区屈指の観光スポット
ーー倉敷アイビースクエア
正面玄関のアーチからホテルを中心とした複合施設
にアクセスします。
”アイビー”とは建物内で所々見ることのできる
赤レンガに絡まったツタのことです。
ーーツタは工場だったときの名残で内部の温度調整
のために植えられました
”スクエア”は四角形の大きな中庭を中心とした
建築計画から取っています。
建物の内装も素晴らしいです。大きな格子窓と天井
の高い廊下。
不思議の国のアリスの世界に迷い込んだかのような
床の模様といい「近代化産業遺産」の影響が見受け
られます。
ブランドである「倉敷いぐさ」のショップが併設
されています。
青々とした清々しい香りが鼻腔をくすぐります。
いぐさの香にはリラックス効果、有害物質を浄化
する作用があるらしいです。
代官所時代の内濠遺構です。建物内全てを
リノベーションするのではなく部分部分に当時
の面影が残っているため、歴史や文化を感じら
れます。
工場稼働時には汚染水が流れ込んでいた水路も、今
ではすっかり撮影スポットになっています。
文化施設や体験コーナーが充実しているのでうっか
りここで時間を浪費しすぎて町家の散策時間がなく
ならないように注意してくださいーー
連続ドラマ「マッサン」でのスコットランドの
ロケ地として知られていてドラマの聖地巡礼する
人で賑わっています。アイビースクエアから直接
美観地区のほうへ通り抜けることもできます。
佐藤健主演の「天皇の料理番」もここ、アイビース
クエアで撮影されたスポットが東京の街並みとして
ロケされました。
倉敷美観地区ーーAsthetic area
白壁と瓦屋根の街並みが残る美観地区。岡山に
訪れたのなら欠かせない観光スポットです。
美しい風景におしゃれなお店でのランチやスイーツ
デニムが店頭に並んでいるショップ等々
ーー散策するのが楽しいスポットです
概要
江戸時代(1642年)、幕府の領地に定められた
ときに代官所が設けられ備中南部の物資の
集散地として発展してきた結果、西日本を
代表する商業地域になった。
1969年に倉敷市の条例に基づき、美観地区に
認定され1979年(昭和54年)に県内2件目の
重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
美観地区の面積:
21.0ha(ヘクタール)=210000㎡=東京ドーム約4.5個分
⇩
伝統的建造物群保存地区(第一種美観地区)
=15.0ha(ヘクタール)=150000㎡
伝統美観保存地区(第二種美観地区)
=6.0ha(ヘクタール)=60000㎡
昔ながらの風情が現在に残っている観光地として
国内外からの観光客が連日賑わいをみせています。
古民家をリノベーションしてショップやカフェを
開いたりと昔からの景観を崩すことなく調和して
いる様子は今と昔が交じり合い、結びついています。
かつて運河として舟荷に利用していた倉敷川は
柳並木が並び立ちーー
川舟流しなど行われていて実に情緒あふれる光景が
目につきます。
倉敷の名産として「倉敷帆布」「倉敷デニム」は
昔から有名ですが近年、「マスキングテープ」
にもスポットが当たっています。
倉敷オリジナルのマスキングテープが取り揃え
られているのでマスキングテープマニアには聖地
です。ぜひ、自分だけのお気に入りを発見してください!
なぜ倉敷がジーンズの聖地と呼ばれる所以はーー
昔から繊維産業が盛んな地域として知られていま
した。戦後にアメリカから丈夫な綿織物である
デニムが入ってくると長年受け継がれた技術を生
かして国内で先駆けてジーンズの生産が始まり
高品質で丈夫なデニムが世界に認められジーンズ
愛好者に”聖地”と呼ばれるようになりました。
さてまずは何をしてやろうかと考えていると青い
地ビールという看板が見えました。
「青い地ビール¥600」TVでも紹介されたという
倉敷ご当地ビール。ビールはそんなに得意な方では
ありませんが、欲求に駆られ一杯ひっかけます。
見た目は青というかデニム色というか藍色です。
普通のビールより少し苦みがあり、フルーティ―に
感じます。
バタービールとは違い、一気に飲むことも出来ずに
チビチビといきます。飲み干したころには軽く酔
っぱらってしまいました(笑)
ジーンズ発祥の地とあって青色のグルメが豊富な
印象を受けました。
お次は全国コロッケコンクール金賞受賞した
日本一の「コロッケ」¥160。
衣は薄くバリバリと食感が良く、じゃがいもの旨味
が凝縮されています。食べ歩きはやはりコロッケですね♪
鬼太郎の人形とお化け屋敷と書かれたのぼりが
はためいています。恐いものは苦手だけど…
子供のころから観ていた鬼太郎なら大丈夫だと
思い、入館料:¥300を払い、目玉の親父が描
かれているデニムのコースターを貰いました。
鬼太郎と倉敷帆布のコラボ商品もありますーー
ゲゲゲの鬼太郎お馴染みの妖怪が出迎えてくれ
るので全く怖くないです。最後だけ恐いという
かびっくりしましたが終始楽しめました。強い
て言うならもう少し大きい規模にしてほしかっ
たです。
記念撮影コーナーはコスプレして実物大?ぬりかべ
と一緒に写真が撮れます。
ちなみにぬりかべは立って寝るのではなくーー
屋内で花柄の布団を敷いて寝るそうです。
ー備中倉敷 瀬戸内庵ー
ヒルナンデスで紹介された「瀬戸内庵」で
「牡蠣せんべい¥120」と牡蠣入りの肉まん「かきまん¥290」
の出来立てをはふはふしながら両方ともいただきます♪
牡蠣せんべい、かきまんは瀬戸内の牡蠣がまるごと
1個入っていて牡蠣の風味が広がります。お土産用
もあるので牡蠣好きな友人に送ったら喜ばれること
でしょう。
さらに待っている間に牡蠣だしのスープを試飲。
牡蠣出汁が効いていて牡蠣を楽しめる牡蠣好き
のための牡蠣尽くしのお店です。
大原美術館
昭和5年(1930年)に建設された私立美術館としては
日本最初の西洋美術館。ギリシャのイオニア式の柱
が並ぶ神殿風の美術館です。
入館:一般¥1,300(本館/分館/東洋館)
本館には巨匠の作品が多数展示されており
西洋の美術作品、分館で日本の美術作品、工芸
・東洋館で日本民藝運動に関わる作家の作品と
古代からの中国の作品、古代オリエント
ローマなどの作品が展示している総合美術館
になっています。
特にエル・グレコの「受胎告知」はこれを見る
ためだけでも見学する価値があります。
分館は1961年に建設され、日本近代建築100選
ーーDOCOMOMOにも選ばれています。
展示品が多岐にわたり充実しているので全部見る
ためには非常に時間が掛かります。
西日本で最も有名な美術館ーー日本の宝ともいえる
作品ばかりなので時間をしっかり確保して廻りたい
ところです。
ご当地ものの倉敷サイダー
パッケージが可愛らしい白兎です。青を基調として
いるので涼しく感じます。
デニムやサイダーの絵柄、兎を推している理由は
神話が関係していますが詳しくは後の楽しみ
です。すっきりとした飲み口で歩き疲れた体に染み
わたります。
ーみつばち工房花の道 倉敷花織店ー
唯一無二の極上スイーツ「巣みつソフト」¥1,000
器から見た目まで高級さが滲みでています。
巣みつのブロックが2つ付いていて巣ごと口に運ぶと
溶けるように柔らかくただ甘いだけではなく、濃厚
で上品な甘さが脳天を突き抜けるかのようです。
種類が多いのでどれにしようか迷います。
また、お店には様々な花の蜜から抽出された蜂蜜や
蜂蜜製品が販売しています。
街歩きもよし、景観もよし、食べ歩きもよし、その
中でも私のお気に入りは路地裏です。
メインストリートから一つ外れると道が細くなり
まるで京都の路地裏のようです。ぜひ隅々まで
散策してみましょう。
倉敷らーめん 升屋
数々の名産、逸品が溢れている倉敷で忘れてはいけ
ないのが倉敷ラーメン。ピーク時には行列が出来る
ので時間をずらして来店しました。
ーー時間をずらしすぎて客は私一人でした…
「倉敷煮干しらーめん¥700」がおすすめで値段も
良心的です。クーポンを持っていたのでチャー
シュープラスしました!
県内、倉敷の食材を使用。煮干しをふんだんに
使った魚介系のかえしに倉敷の醤油を加えた豚骨
スープに玉子麺がよく絡みます。
優しい味わいの本格的な煮干しらーめんです。
スープも飲み干し、完食!!
TELL:086-427-5225
営業時間:ランチ 11時00分~14時30分
ディナー 17時30分~23時00分
定休日:水曜
陽が沈むか沈まないかの瀬戸際の時間ーー辺りが暗
くなり、照明がつき雰囲気も一変します。
人の往来もまばらになるのでシャッターチャンス
です。
大原美術館もライトアップされ存在感が増します。
日本の古い町並みと西洋式の建築はミスマッチに思
えますが、倉敷では上手く溶け込んでいて違和感を
感じません。むしろなくてはならない景観になって
います。
倉敷美観地区は「るろうに剣心」の実写版のロケ地
にもなっています。
緋村剣心と相楽左之助の一騎打ちのワンシーンが
この橋で撮影されました。「天皇の料理番」といい
倉敷は佐藤健に関りが強い場所です。
資料館や美術館などの文化的施設やカフェ、レスト
ランなどの食事処お土産屋などの観光スポットが
目白押しで1日中滞在していても飽きることがありません。
昼の顔は人が多く、賑やかで活気がありタイムスリ
ップしたような感覚に陥りますが夜の顔では幻想的
で柔らかな照明に浮かぶ情緒ある建物群と川面の
景観が楽しめます。
ぜひーー夜の倉敷にも足を運んでみてください。
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
屋根の上に101匹わんちゃんならぬ犬の置物が特徴
的で遠くからも目立ちます。入館料:高校生以上¥300。
江戸から昭和までの日本のおもちゃが3000点以上。
北川和夫さんのコレクションを引き継いでオープン
され、テレビや新聞などの取材で話題になってい
ます。もしかしたら昔遊んでいたおもちゃに出会え
るかもしれません。
ー今回の戦利品ー
真田紐は実際に大河ドラマ「真田丸」のとき監修し
た紐師の方が作成したストラップです。愛用の
カメラのストラップとして今でも重宝しています。
デニムの袋が欲しくてこちらの白兎がプリントされ
たポーチを購入。紐はもちろん真田紐。丈夫で
耐久性に優れます。
デニムは使えば使うほど深い味わいが出てくるので
こちらも各種充電器の容器として愛用しています。
総括ーーSummary
どこかノスタルジックな気持ちにされる「倉敷美観地区」
白壁となまこ壁の町家が建ち並ぶ歴史ある景観を
ゆったり眺めながら朝から夜までの時の移ろいを
肌で感じてみてください。
岡山観光するなら第一に訪れてほしい観光名所です。
きっと、必ずーー確実にインスタ映えするお気に入
りの一枚や逸品に出会えるはずです。
(次回)ーー天空に浮かぶお城ーー(ラピュタじゃないよ)
マイナス20度のお仕事