奈良ーー古都奈良、遊びに行くシカない Nara
目次ーーIndex
平城宮跡ーーHistorical
戻ってきましたー!こう言ってしまうと奈良県民
の人は怒ってしまうかもしれませんけど程よい都会
で落ち着きます。駐車場もたくさんあるし!
早速鹿に会いにもふもふしたいところですが
今回は広大で周辺に古墳など遺構がある平城宮を
一日遊び倒したいと思います。
「納豆ねばねば平城京」
「なんと大きな平城京」など
語呂で覚えやすい平城宮です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00313.jpg)
かつてここで貴族や庶民が歩いていた遠い昔に想いを馳せながら歩いてみるのもいいですね。
私はチャリですが、馬に乗ってるような感じで通ります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00208.jpg)
さらに近づいてみましょう。
やっぱり鹿がいないと寂しく、物足りないですね。
一種の病気ですーー
◆Pick up◆
・平城京のモデルは、その時代最も文化の進んでいた唐の都、「長安」
・南北4.8km、東西約4.3km、20.64km2=2064ヘクタール=東京ドーム約442個分
・1988年「古都奈良の文化財」として世界遺産登録(考古遺跡として日本で1番目)
ー朱雀門ー
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00202.jpg)
平城宮の正門。東西約25m、南北約10m
屋根は二重で入母屋造り。
朱雀門から南へ延びる朱雀大路が幅約74mで正面玄関羅城門まで続きます。
74mの道路といったら約24車線も作れますーー渋滞知らずですね。
右折左折が難しいですけど…
それにしても立派な門です。一般的な住宅より
大きい。玄関は家の顔という風潮はこの頃から
あったのかもしれません。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00223.jpg)
IRACA COFFEE
「うまし館」の中にあるおしゃれなカフェで優雅に朝食です。
カウンターの席から次に紹介する「遣唐使船」
を望めます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00221.jpg)
「大和茶のシフォンケーキ」はほろ苦くしっとりと
弾力もあってそのままでも十分美味しいですけど
甘い生クリームと栗を合わせるとマイルドな味
になります。
コーヒーもこだわりの国内ロースターで香りが豊か
です。
ー遣唐使船ー
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00212.jpg)
朱色と白が鮮やかです。
平成30年3月24日にオープンした平城宮跡歴史公園
のシンボル的な存在です。
遣唐使船に使用された船の大きさを推定し復元され
ました。
長さ:30m、幅:9.6m、150人が寝泊まりでき
水と食料や荷物を積むのに十分な大きさです。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00219.jpg)
船首が無いためタイタニックごっこはできません。
しかし、記念写真としては絶好のロケーションです。
30分に1度霧が吹き出す演出があります。
そんなに待ってられないので次行きますが…
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00264.jpg)
平城宮いざない館
平城宮のミュージアムです。無料で展示物や
体験を通して時空を超え、奈良時代にいざなって
くれます
正直、無料で本当にいいのかってかんじです。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00261.jpg)
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00265-7eabb.jpg)
順路通りに進みます。
まずは平城宮跡の復元工事情報、風水的な立地
奈良時代から現代の変遷など最新の情報が満載です。
この地を大事に守り続け、そしてそれを多くの人に
知ってもらいたいということがよく伝わります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00267-946a8.jpg)
続いて復元模型(1/200)。ミニチュア模型ながら
人間の着色など細部まで作りこんでいて一目で
往時の様子がわかります。
私も建築模型を何回か作ったことがありますが
こんなふうにキチッとした模型が作れたらきっと
かっこいいですねーー
ライトの色も時間で変わっているのか、色鮮やかです。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00276-ef0ab.jpg)
人間のミニチュアです。規則正しく並んでいます。
日陰も近くにないようなので朝礼で校長先生の話
が長いように卒倒する人もいたのでしょうか。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00286.jpg)
向かい側の展示室です。
体験コーナーが大部分を占めています。
第一次大極殿の構造模型を中心に木簡文書づくり
組物など大人から子供まで一緒に楽しめます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00281.jpg)
釘を一切使わないで木を組み合わせます。
組み合わせるとちょっとやそっとじゃ外れなくなり
ます。まずこの形に手刻みすることが困難です。
現代の宮大工は接手、仕口を自由自在に手刻みし
材と材を強固に結びつけ地震大国日本から重要な
文化財を守っています。
現在では100人も職人が満たないらしいです。
世界に誇れる日本の技術を途絶えさせないように
100年先も素晴らしい技術を伝えてほしいものです。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00290.jpg)
パズルもあります。全国の特産品は全て平城京に
集まっていたことをゲーム感覚で学べます。
難易度こねこちゃん級なので誰でも完成できます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00280.jpg)
タッチパネル操作で木簡が作成できます。
時代は進歩してますねーー
作った木簡が実際に出てきたらお土産なんかに最適
なんですけどね…
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00299.jpg)
最もおもしろい展示です。
発掘、調査、研究により出土品から当時の生活
を読み解きます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00293.jpg)
奈良時代の排水管ーー木樋(もくひ)
古代の水洗トイレです。日本の水洗文化はここから
始まりました。第一次大極殿院東辺に埋設されて
いました。
丸太をくり抜き、院内に溜まる水を外へ流して
いました。木樋暗渠が五ヶ所、最長1本で7mを超えます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00297-7bec7.jpg)
排泄物は情報の宝庫です。
食糧事情、生活水準などの時代背景を読み解く
ことができます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00305.jpg)
最古の立札です。紙と違い、木簡なので綺麗に
残っています。時代が変わっても人間の考えは
変わらないことがわかります。
価値観が変わっても人間の本質は変わらないですねーー
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00308.jpg)
役人も募集していました。ボーナスもあって待遇も
良いので永久就職したいです。
役人は一位から八位、初位までの位階が与えられて
いました。五位以上が貴族と呼ばれています。
位階によって居住地の大きさと年収が変化するため
競争心を煽り、出世欲が強くなるため史実通りの
ドロドロとした人間模様も頷けます。
役人の人口は約7,000人もいました。
人口10万人から見たら全体の1割にも満たない数です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00309.jpg)
こちらの「いざない館」を訪れてから平城宮跡
の周辺を歩くと理解と魅力がさらに深まるので
このルートをおすすめしますーー
とにかく広いので隅々まで散策する場合、自転車
レンタルを推奨します。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00232.jpg)
第一次大極殿
朱雀門から大極殿まで1.0kmあります。
このだだっ広い敷地に南門と回廊を復原予定で現在
工事が進められています。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00237.jpg)
遷都1,300年に合わせて復原。奈良市内の中でも
最大級の大きさを誇ります。
正面の長さ:44m 側面の幅:20m 高さ:27m
朱色の柱:44本 屋根瓦:約10万枚
草原のなかにあり、その存在感は圧倒的です。
残念ながら中には入れませんでした。
内部には天皇の玉座「高御座」といった平城宮
に関連する模型があります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00247-06b5c.jpg)
内裏と井戸。
天皇が日常的に生活を送り、政治や儀式を行う場所です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00447.jpg)
酒や酢を製造していた造酒司もあります。
立派な社から儀式用の酒の醸造に使用された特殊な
井戸だと考えられます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00248.jpg)
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00251.jpg)
今の宮内省関係の役所にあたるとみられています。
奈良時代の建物を参考に門、築地塀、建物が復原
されてます。
平城宮内のところどころで工事や発掘、復原が行わ
れています。完成したら奈良で一番の観光スポット
になりそうですーー
しかし、全て復原することができたら平城宮「跡」
ではなく「平城宮」という名前になってしまいますね。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00430.jpg)
平城天皇楊梅陵
平城天皇楊梅陵(へいぜいてんのう やまもものみささぎ)は
平城宮跡の北側の住宅地の中にあります。
皇位を巡って平城天皇と嵯峨天皇が対立し
敗れた平城天皇がこの地に埋葬されています。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00432.jpg)
元々、巨大な前方後円墳がありましたが、前方部
は平城宮の建設の際に削られ円のみが残りました。
要するにーー市庭古墳の名もなき被葬者と平城天皇
がシェアされているという古墳です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00446.jpg)
入場料無料で発掘現場を見ることが出来ます。
日本広しといえど発掘されたままの現場を見学でき
るところは数えるくらいでしょう。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00444.jpg)
あちこちに穴がありますが、これは建物の柱が
あった位置を示しており何回も立て直された
ことが読み取れます。
子供達が課外授業として訪れていましたが
集合時間まであと少しなのか急ぎ足だったので
もったいないですね。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00441.jpg)
先ほど紹介した井戸の遺構で、この展示館に移動
されました。
直径1.7mの杉の巨木をくり抜いて作られています。
東院庭園
庭園入口。とおい…
入口は東院庭園の発掘現場の模型が飾ってあります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00454.jpg)
1967年に平城宮の東張出部で発見されたから
「東院庭園」と名づけられました。
日本庭園の発祥地です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00458.jpg)
自然をそのまま利用し、余計なものを一切省いた
庭園の原型は非常に歴史的価値が高く注目されて
います。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00464.jpg)
庭園は60m四方の大きさなので一目でタイム
スリップしたかのような感覚におちいます。
平城宮にいた貴族が儀式や宴会を開いていたと思う
と感慨深いものがあります。
駐車場から遠いなどアクセスが大変ですが、ぜひ
平城宮跡とセットで見に行きましょう。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00227.jpg)
今回の戦利品ーーしかまろくんとご当地ピンズを
悩んだ結果、鹿が描かれてる8分の2に賭けました。
ーー実質4分の1
山焼が当たりました。時期がちがう…
平城宮跡歴史公園の全体的な整備を数十年予定
しています。
1,000年前に繁栄した平城京を考えれば数十年
なんてあっという間です。
これからが楽しみすぎる場所です。
奈良女子大学(旧奈良女子師範高等学校)ーーUniversity
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00401.jpg)
断っておきますがーー
潜入したわけでも女装したわけでもないですよ。
正面切って堂々と盗撮してきました。
いやいやーーちゃんと守衛の人に断りました。親切
に対応してくれました。
最近では朝ドラ「ごちそうさん」のロケ地になって
おり、見学者は多くなっているらしいです。
◆Pick up◆
・1909年(明治42年)旧本館、守衛室が竣工
・木造2階建 北欧建築「ハーフティンバー」形式
・1994年(平成6年)補修工事後に国の重要文化財に指定
・春・秋に1週間程度、一般公開される
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/IMG_0112.jpg)
明治時代といえば日本が西洋の文化を取り込もうと
躍起になってた時代ーー
淡いグリーンの統一感が風格があり、味わい深い
です。こんな美しい建物のそばで勉学に励めること
は羨ましいです。
後から気づいたのですけど、守衛室と正門も重要
文化財だったんですね。
失敗した…
奈良カトリック教会ーーChurch
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00404-6e81a.jpg)
教会は常に開かれています。
東向北商店街の路地を進んだところにあります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00405.jpg)
聖堂内部は独特の空間が広がっています。
教会は厳かなイメージが強いですけどこの
「奈良カトリック教会」は障子が張られて
いるせいか暖かく感じます。
夕日に照らされたステンドグラスがキラキラ
と良い雰囲気です。
まりお流らーめんーーGourmet
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/IMG_0115.jpg)
大阪第1友達に教えてもらったラーメン屋です。
極どろでこってり好きにはたまらないという
全国からこってりラーメン好きが集まるお店です。
平日の開店から並んでいて店頭の紙に名前を書き
メニューが豊富で何を食べようか悩んでいました。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00414-59169.jpg)
せっかく来たから一番こってりを頼むかーー
でも食べきれなかったらどうしよう…
結局入店まで悩み、七杯の侍から
「男の鶏パイタン」¥1,200、濃度9をチョイス。
ちなみに1番高い濃度は25のチョモランマーー
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/IMG_0114.jpg)
天下一品より少し濃いです。鶏の旨味が凝縮された
スープにモチモチの麺。スープに麺が絡まり過ぎる
くらい絡まります。一口で虜です。
セットメニューも充実していてカレーや唐揚げなど
ラーメンのお供ですね。
思い知りました。これしきの濃度で満足して
こってり好きを自称していたことを…
また奈良に来たらチョモランマとはいかなくても
もう少し濃度の高いものを注文したいです。
TELL:0742-35-1102
営業時間:18時00分~2時30分
定休日:水曜日
駐車場:有
総括ーーSummary
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC00260.jpg)
平城宮跡みたいに歴史的な場に自分がいると思うと
つくづくちっぽけな存在に感じます。
今や外国人が多く日本に旅行しに来ている中で
平城宮跡に外国人観光客が少ないのは派手さ
がないからでしょうか。
しかし、これから開発の伸びしろがあるスポット
なので奈良No.1観光地の東大寺に負けないでほしい
ですね。
奈良女子大は地元の人でもあまり知られていない
重要文化財です。一度足を運んでみることをおすす
めします。写真だとわかりづらいですけど、綺麗な
ミントグリーン色な建築です。
教会建築はやはりいいですね。惜しむらくは市街地
に建っているので車でのアクセスがしにくいことで
しょうか。
散策中雰囲気の良い教会を見つけたらどんどんと
紹介していきます。
まりお流は今でも時々食べたくなる味です。全国
チェーンしてほしいですね。
18時開店なので昼営業はしていません。時間帯
を間違えないようにーー
次回ーー早朝の東大寺から続古都巡りです