【水木しげるロード】in鳥取9ーー人間と神々と妖怪が共存する港町ー前編

鳥取ーーTottori
堺港ーー鬼太郎に会えるまち Sakaiminato

水木しげるロードーーRoad

天候はくもり。いやこんな微妙な天気だからこそ
妖怪に会う絶好のシチュエーションと言えるの
ではないのでしょうかーー
 
まさか知らない人はいないですよね。
NHK連続テレビドラマ「ゲゲゲの女房」で一世を
風靡した”水木しげる
青山先生のコナンロードも素晴らしかったのですが
水木しげる別格です。
 
やはり年季が違うのかーーしかし青山先生もあの
くらいの年まで漫画を描き続けていたら水木しげる
に追い付き、追い抜けると信じています。
 
駅前にある銅像です。仕事場に鬼太郎たちが遊びに
きているのかな。水木さんは迷惑そう?
 
手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄などそうそう
たる同世代の中で一番長生きした漫画家の先駆者です。
”眠っている時間だけ長生きする。幸せは睡眠力から
湧いてくる”と言ったようにどんなに忙しくても
1日10時間寝ている水木しげるのプロフィールを
ここで簡単に紹介したいと思います。
 

水木しげる

本名:武良茂(むらしげる)
  :大正11(1922年)~平成27(2015年)
   87歳没
鳥取県境港市で育ち。のんのんばあの影響を受
け、妖怪の世界に興味をもつ。
経歴 
昭和18(1943年)、21歳で徴兵されラバウルに出兵。
ーーマラリアを発祥し爆撃により片腕を失う
          ⇩
昭和21(1946年)、戦後帰国し、紙芝居・貸本
漫画家を経て1958年にデビュー
ーー単行本「ロケットマン」がデビュー作
          ⇩
昭和40(1965年)、別冊少年漫画に発表した
「テレビくん」で人気作家の仲間入りを果た
す。
ーー第6回講談社児童まんが賞を受賞
          ⇩
昭和43(1968年)、「ゲゲゲの鬼太郎」テレビアニメが放送始まる
          ⇩
平成元(2010年)、文化功労者
ーー代表作に「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平
」「悪魔くん」「のんのんばあとオレ」「日本
妖怪大全」など他多数 
※のんのんばあ=信心深い老婆
 
水木先生の代表作である「ゲゲゲの鬼太郎
私は子供のころから怖がりながらもその独特な世界
観に魅了されてきました。
 
現在は何回もリニューアルし、絵柄をより子ども
向けにして今年で第6期がスタートです。
ーーちなみに私は第4期から見始めた全盛期ど真ん中
  です
 
ちなみに”ゲゲゲ”は水木しげるの小さい頃のニック
ネーム、”げげ”が由来です。
 
最初のタイトルは”墓場の鬼太郎”これでは連載でき
ないということで”ゲゲゲの鬼太郎”に変更されまし
た。
ーー墓場のままだと子供受け悪そうですしね
 
駐車場は付近に3つの大型有料パーキングがありま
す。「青山剛昌ふるさと館」のように「水木しげる
記念館」には駐車場があるわけではく、時間貸
パーキング24時間最大¥600くらいです。
 
港のほうに地元の人が暗黙の了解で停めている岸壁
があるので私みたいに費用を抑えたい人は自己責任
で利用してくださいね。
 
フェリーには鬼太郎とねずみ小僧が描かれています。
ーー喧嘩するほど仲が良いといいますが、この2人の
  関係はそれに非常にぴったりです
 
境港港ーー鬼太郎駅とも呼ばれているところから
散策スタートです。
 
パンフレットーーこれ重要です。¥120なので散策
する前に買っておきましょう。
「境港駅」はじめ「みなとさかい交流館」など大体
どこのお店でも売っています。
 
スタンプラリー台帳にもなっていて全部で37箇所
あります。参加することに意義があるわけではなく
妖怪への理解を深めたり、散策を120%楽しむことができます。
 
完走すると景品がもらえます。20個以上36個以下
でも「のん気シール」が獲得できます。
さらに”妖怪博士”の称号のスタンプも押してもらえ
ます。旅行の記念にぜひ手に取って町歩きしてみて
ください!
 
日本最大の妖怪のテーマパークと名高い水木しげる
ロードは日本各地の妖怪の銅像が177体並んでいます。
 
境港駅から本町アーケードまで一本道全長約800m
2004年には美しい日本の歩きたくなるみち500入選。
2006年にはがんばる商店街77選
を入選。さらに2017年、訪れてみたい日本のアニメ聖地88
の一つに選ばれました。
 
当初町おこしではなく、地域住民を商店街に引き込
む事業として紹介されたものですがテレビやマスコ
ミなどに取り上げられ
ーー今では鳥取を代表する観光地として世界に広く
発信されています。
 
ゲゲゲの鬼太郎の搭
ゆうに2m30㎝もある搭で上から目玉おやじが
鬼太郎を見守っています。目玉おやじは普段
は鬼太郎の左目の中にいて行動を共にしています。
 
全てのブロンズ像を紹介していると前後編では
収まらないため、主な妖怪と気になった妖怪だけ
紹介していきます。
 
ぬらりひょん/和歌山
忙しい夕方時、ぬらりくらりと勝手に座敷に
上がりこんでお茶を飲んだりする。
いつの間にか周囲に溶け込むので誰にも怪しま
れないでそのまま居座ってしまう。
妖怪の総大将、元締めとされる妖怪です。
なぜーー他人の家にあがりこんで好き勝手する妖怪
が総大将と呼ばれるのか疑問ですが鬼太郎に関わら
ず他のアニメや漫画でも強キャラとして描かれています。
 
ぬっぺっぼう/東京世田谷区
目も耳もなく体全体が顔のような肉の塊の妖怪。のっぺらぼうの一種とも見られる。
死者の肉といわれ墓地や廃寺に現れる。一説によると徳川家康の駿府城でも現れたという
私はこの妖怪が一番苦手です。特に害を与えるわけ
ではないけど、子どもの頃に妖怪が載っている
本を読んだときに苦手意識が刷り込まれてしまい
今でも敬遠したくなる妖怪です。
 
 
河童の泉
妖怪広場では腰掛けるベンチが多いので休憩に最適
なスポットです。河童を始めとした妖怪が思い思い
にくつろいでいるので一緒にくつろいでしまいましょう。
 
街灯が目玉おやじとなっているので日が暮れると
良い味を出してくれます。
小豆洗いがシチュエーションに合いすぎるので近づ
いて写真を撮りたいのですが水に落とされると嫌な
のでズームで撮りました。
 
妖怪神社
妖怪神社の前の水鉢の中で目玉おやじがくるくると
回っています。目玉おやじが手水舎となって基本的
な参拝手順は神社と同じ二礼二拍一礼です。
 
神には願えないけど…妖怪にならーーという願いを
しましょう。きっと全国津津浦浦から妖怪が集う
神社なのでご利益という名の”妖力”を分けてもらえるはずです。
 
タクシーのライトが目玉になっていて夜になると
光ります。一反木綿は鬼太郎専用なので空いて
いないようです。
ーー夜中にボウッと目玉が浮かび上がるってるとき
  に遭遇すると軽くホラーですね
 
 
”妖怪お休み処砂かけ屋”近辺では鬼太郎やねずみ男と
いった着ぐるみと写真撮影ができます。
 
子どもたちだけでなく大人も大喜びで列を作っています。
何か珍しい魔女の着ぐるみがいました。西洋の妖怪
かな…
調べてみたら”メフィスト”という「悪魔くん」に
エロいムエッサイム~と魔法陣で登場する悪魔のようです。
 
ぬりかべ/筑前(福岡県)遠賀郡
夜の海岸や人気のない道、森の中を歩いている
と突然現れる。急に行く先が見えない壁になり
前にも後にも進めなくなる。
戦時中、逃げ回っているときに突然目の前に壁が現
れ、行く手を塞がれ強い睡魔に襲われました。
朝起きると壁はなくなっており眼前には断崖絶壁が
広がっていました。
 
この妖怪と出逢うことによって水木先生はゲゲゲの
鬼太郎を執筆するときに”ぬりかべ”をイケメンに
描いたそうです。ちなみに寝るときは布団派です。
 
べとべとさん/各地
暗い夜道に出る妖怪。一人で暗い夜道に道を歩いていると、後ろから何かついてくる。
そんな気配を感じたときは「べとべとさん、先へおこし」と言って道をよけるとそれから
は足音がしなくなる。
この丸いフォルムに大きな口がたまらなく好きです。
ーーとはいえ、実際に遭遇はしたくないものです
  けどね…
 
鬼太郎グッズといえば下駄とチャンチャンコは欠か
せません。お馴染みの黄色と黒の縞々模様が店先を
彩っています。
 
お店ごとにオーダーメイドやオリジナル商品が並ん
でいるので一軒一軒物色してお気に入りの一品をみつけましょう。
 
妖怪ポストは所々に点在しているのでどこのポスト
に出そうか迷ってしまいます。妖怪の絵柄の消印を
押してもらえるので、いつもと違った手紙を家族や
友人に送ってみたらいかがですかーー
 
中には”5年後に手紙が届く”妖怪ポストもあるので
ちょっとしたタイムカプセル感覚で自分に差し出す
とおもしろいかもーー
 
ゲゲゲの妖怪楽園
水木しげる記念館の裏手に広場があり、休憩以外に
も縁日のように射的やスマートボールが楽しめます。
 
鬼太郎の家やご当地パネルもあるので小さな子ども
たちに大人気なスポットです。
 
建物内はここでしか手に入らないグッズや妖怪ラテ
アートなど簡単な軽食が食べられます。
 
妙にリアルな「がしゃどくろ」の両脇には鬼太郎と
猫むすめがお祭りの格好で歓迎してくれます。
ーー時代と共にアニメで一番変化が著しいキャラは
  満場一致で猫むすめですね

総括ーーSummary

ちょっと気になる情報ーー堺港以外にも妖怪に会え
るスポットがあります
JR堺線(米子ー境港)では鬼太郎列車が走っていて
キャラは6種類、停車する16駅にはそれぞれ妖怪の
愛称もついています。
 
街道では迷わずに水木しげるロードに導いてくれる
妖怪看板が設置。メロディー道路もあるので行く前
に気分が高揚します。
さらに海を越えた隠岐の島にも妖怪は出没します。
道後の”武良街道”を通って水木しげる氏故郷の地と
言われる「武良郷」まで妖怪オブジェが並びます。
 
スタンプは各港にあるので上陸したら”妖怪ガイド
ブック”に忘れず押しましょう!
ーー隠岐の島上陸スタンプを3個を加えて全40個
集めた人は隠岐観光協会提供の「隠岐あらめ(海藻)」をプレゼント!!!
(次回)ーー記念館で本物と遭遇!?倉庫内でパニック!?
     後編へつづく…
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