天草ーー旅人を詩人にする日本の宝島 Amakusa
天草キリシタン館ーーMuseum
資料館に続く坂道は地元住民の散歩コースになって
いて早朝からたくさんの人とすれ違いました。
本渡城は1589年(天正17)天草五党の乱で天草種元
と領民が立て籠もっていたところを小西行長・
加藤清正連合軍が包囲しました。
キリシタン同士の激戦が行われ両方の戦死者を
弔った千人塚がこの地に建てられています。
天草キリシタン館はかつての本渡城の中枢に位置
していた場所に建っています。
天草ロザリオ館は時間切れで行けませんでしたが
天草市本渡町にあるキリシタン館は開館時間ちょうどに入館しました。
わかりやすい展示内容で天草・島原関連の資料館
の中で良くまとまっており一番丁寧に解説されていると思います。
館内は撮影禁止のため、リーフレットを参考に紹介します。
4つのゾーン(南蛮文化の伝来と天草、天草キリシ
タン史天草・島原の乱、乱後の天草復興とキリスト
教信仰)に分けられています。
特に天草一揆に至るまでの経緯と終戦までの物語を
天草側、幕府側双方より一日一日時系列順に並べ
られた展示が見ものです。
展望テラスからは本渡市街地。遠くに有明海が一望できます。
豊富な展示内容により見応えがありすぎて1時間以上
も長居してしまいました。
住所:天草市船之尾町19-52
TELL:0969-22-3845
開館時間:8時30分~17時00分
(最終入館16時30)
休館日:12/30~1/1
入館料:一般¥300 高校生¥200
小中学生¥150
関連サイト:天草キリシタン館
本渡城跡ーーRuins
本渡城跡は戦国時代、「天草五人衆」
の中で最も勢力を誇っていた天草氏の城郭でした。
天草種元(あまくさたねもと)はドン=アンドレア
という洗礼名であり、城内で宣教師と信者たちと
立て籠もりました。
相対する小西行長もまた敬虔なキリシタンであった
ため城攻めには消極的でしたが、加藤清正は積極的
に攻め立てました。
ー明徳寺ー
島原・天草の乱の後、1645年に島民のキリスト教
からの転宗を目的として建立された曹洞宗の禅寺
です。
祇園橋ーーBridge
1832年(天保3)切支丹殉教戦二百年祭に際して
下浦村(現下浦町)石屋の辰右衛門により建造
されました。ーー国指定重要文化財
祇園神社の前にあることから祇園橋と呼ばれています。
石造桁橋では日本最大級。長さ28.6m、幅3.3m
全国的にも珍しい「多脚式」の石柱により支えられています。
また、1637年(寛永14)島原・天草の乱でここら一帯が戦場となりました。
一揆勢と富岡城の唐津両軍の戦死者により川は血に
染まり屍の山が流れをせき止めたと伝わっています。
石材の隙間から川面を覗いたり、対岸に渡って当時
を偲びながら歩いてみましょう。
ありあけタコ街道ーーHighway
ー道の駅有明 リップルランドー
天草市の窓口である有明町にある道の駅。
有明町の特産「タコ」を使った商品やお土産品
が有名です。
歩道橋が浜まで繋がっており、交通量の多い国道
を渡ることなく「四郎ヶ浜ビーチ」まで行くことが出来ます。
道の駅から道路を挟んだ場所にやけにリアルなタコ
がいます。
ーー子どもが見たら泣いちゃうかも(汗)
隣には可愛らしくデフォルメされたタコが祈っています。
タコの前で同じポーズの手を合わせて記念撮影する
撮影スポットにもなっています。
「タコ焼き」¥450
タコ料理の代表格、たこ焼きは…期待外れ。
中のタコは小さく、レンジでチンしたのか提供も
早く、味も冷凍のたこ焼きと大差ありません
でした。ーー残念
「デコポンシャーベット」¥300
果肉たっぷりで甘酸っぱくさっぱりとしています。
長時間のドライブ後に超オススメです。
住所:天草市有明町上津浦1955
TELL:0969-53-1565
営業時間:9時00分~18時00分(物産館)
定休日:年中無休
入場料:無料
総括ーーSummary
籠城した天草氏は激しい抵抗を行いました。
その抵抗ぶりはルイス=フロイスによる「日本史」
に記録されています。
婦人たちは髪を切り、鎧や武器で身を固め
ロザリオや聖遺物を身に着け、イエスの御名を
唱えながら戦場めがけて突入していきました。
ーー八重の桜の籠城戦より壮絶です(驚)
加藤勢は後方に陣取って本丸を攻撃し、城兵
ともども全滅させたとありますが、小西勢は
城兵や司祭を逃がし助けたといわれています。
その結果、種元は切腹、本渡城は落城しました。
籠城側は1,300名の犠牲を出しましたが、加藤勢は
それをさらに超える2,000名近い犠牲者が出ました。
(次回)ーー海上に浮かぶお魚たちの楽園