高千穂ーーニニギの天孫降臨の地 Takachiho
目次ーーIndex
天岩戸神社ーーShrine
バス駐車場とありますが、一般車両も無料で停めることができます。
駐車場はあまり広くないため、誘導に従いましょう。
日本の最高神にして太陽神である天照大御神が
拝めます。
名前だけがひとり歩きして偶像など姿形を見た
ことがない史実のとおり、人間時は男装した
巫女の格好をしています。
天手力男神像(アメノタジカラオ)
天岩戸?を持って力強い天狗のような出で立ちです。
ーー江戸時代に描かれたペリーの人相書のよう
です
西本宮までの一の鳥居は木製。
色調や木目など木の味わい深さを感じます。
岩戸川を挟んで東本宮と西本宮が分かれています。
西本宮は自然物そのものが本殿の代わりになっている神社。
東本宮は天照皇大神が天岩戸からお出ましに
なられた後最初に鎮座した場所を御祀りしている神社です。
なられた後最初に鎮座した場所を御祀りしている神社です。
◆Pick up◆
天岩戸神社
創建:不明
御祭神:西本宮ーー大日孁尊
(おおひるめのみこと)
→天照大神の別名
東本宮ーー天照皇大神
(あまてらすすめおおみかみ)
→天照大神の別名
皇祖神としての名
社格:旧村社 別表神社
構造:本殿ー五間社流造銅板葺
◯高千穂郷八十八社の総杜
◯十社大明神は三毛入野命をはじめとする10柱を祀る
◯本殿ーー重要文化財
なんとなくわかるーー天岩戸神話
ー三貴子の誕生ー
伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉の国
から帰ってきた際に宮崎県の川の河口付近で禊を行う。
から帰ってきた際に宮崎県の川の河口付近で禊を行う。
⇩
その時、左目から高天原を治める天照大御
神、右目から夜の国を治める月読神(ツク
ヨミ)鼻を洗うと海原を治める須佐之男命
(スサノオ)が生まれる。
神、右目から夜の国を治める月読神(ツク
ヨミ)鼻を洗うと海原を治める須佐之男命
(スサノオ)が生まれる。
ーーこの三神をイザナギが自らの生んだ
諸神の中で最も貴いとしたところ
から 「三貴子(さんきし)」と呼ぶ
諸神の中で最も貴いとしたところ
から 「三貴子(さんきし)」と呼ぶ
ーアマテラスとスサノオー
弟のスサノオが母・イザナミを慕い
泣いてばかりで支配権を治めないため
泣いてばかりで支配権を治めないため
父・イザナギの怒りを買い追放される。
⇩
姉・アマテラスに挨拶しに高天原へ上って
いくが、アマテラスはスサノオが高天原を
奪いに来たと勘違いするが誓約(うけい)と
いう占いの結果、身の潔白を証明する。
いくが、アマテラスはスサノオが高天原を
奪いに来たと勘違いするが誓約(うけい)と
いう占いの結果、身の潔白を証明する。
⇩
高天原に居座ったスサノオは田を壊したり
馬の皮を逆剥ぎにしたりとさんざん悪行を
はたらき、最初はかばっていたアマテラス
の逆鱗に触れ、天岩戸(あまのいわと)と
呼ばれる洞窟にお隠れになる。
馬の皮を逆剥ぎにしたりとさんざん悪行を
はたらき、最初はかばっていたアマテラス
の逆鱗に触れ、天岩戸(あまのいわと)と
呼ばれる洞窟にお隠れになる。
ーー太陽神がお隠れになると世の中は暗闇
に包まれ作物が育たなくなったり、病
気になったりと天災が次々と起こる
に包まれ作物が育たなくなったり、病
気になったりと天災が次々と起こる
ー岩戸隠れー
困窮した八百万の神々が天の安河の川原に
集まり相談した。思金神(オモイカネノ
カミ)の案により、さまざまな儀式をおこなった。
集まり相談した。思金神(オモイカネノ
カミ)の案により、さまざまな儀式をおこなった。
⇩
最初に太陽の神様を呼ぶ力が有るという
常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた。
常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた。
神前に鶏の止まり木を置いたことが”鳥居”の
起源といわれる
起源といわれる
ーー天岩戸は開かず失敗
⇩
岩戸の前に大きな鏡を下げ、”八尺瓊勾玉”
(やさかにのまがたま)を作らせた。
(やさかにのまがたま)を作らせた。
その前で宴会を開き天鈿女命(アメノウズメ)
が裸踊りをする。
それを見た神様たちが大笑いしている様子
を天照大御神が気になり戸を開けてそっと様子をうかがう。
が裸踊りをする。
それを見た神様たちが大笑いしている様子
を天照大御神が気になり戸を開けてそっと様子をうかがう。
神々は「貴方様より貴い神がおいでになり
ました。」と言い鏡でアマテラスの顔を
写した。
ました。」と言い鏡でアマテラスの顔を
写した。
ーーこのときの鏡が”八咫鏡”
⇩
鏡に写る自らの姿をもっとよく見ようと
岩戸をさらに開けるとそれを逃さず、
岩戸の脇に隠れていた天手力男神
(アメノタジカラオノミコト)が扉を開け
放ち成功する。
岩戸をさらに開けるとそれを逃さず、
岩戸の脇に隠れていた天手力男神
(アメノタジカラオノミコト)が扉を開け
放ち成功する。
ーー外に出てきたことにより、再び世界に
光が戻った
光が戻った
⇩
布刀玉命が注連縄を岩戸の入口に張り二度
と中に入らせないようにした。
と中に入らせないようにした。
ーー神社に注連縄がある語源
ースサノオ神話ー
一方そのころ、八百万の神は相談し、スサ
ノオに罪を償わせるために髭と手足の爪を
抜いて高天原から追放した。
ノオに罪を償わせるために髭と手足の爪を
抜いて高天原から追放した。
⇩
出雲国降り立ち、八俣大蛇(ヤマタノオロチ)
退治をされる。
退治をされる。
大蛇の尾から出てきた”草那藝之大刀(草薙
剣)”を天照御大神に献上し許される。
剣)”を天照御大神に献上し許される。
本殿は岩窟(跡)を神体とし天岩戸と呼ばれていま
す。そのため本殿は建立されておらず拝殿のみ
です。
す。そのため本殿は建立されておらず拝殿のみ
です。
拝殿で参拝してから天岩戸に向かうのが一般的
な参拝方法です。
な参拝方法です。
ー天岩戸神社東本宮ー
天岩戸からお出でになられた天照大神が最初に
鎮座された地と伝わる神社。
鎮座された地と伝わる神社。
東本宮はかつて「天磐戸大神宮」とも呼ばれ
西本宮とは別名の神社でした。
西本宮とは別名の神社でした。
対岸にも駐車場はありますが、西本宮から徒歩
でお参りに行けます。
でお参りに行けます。
メインの西本宮と比べ、人が少なく閑散として
いて心静かに参拝できます。ぜひ両方とも訪れ
てほしいです。
いて心静かに参拝できます。ぜひ両方とも訪れ
てほしいです。
天安河原ーーCave
西本宮から岩戸川沿いに直接歩いて行けます。
道中お土産屋さんやカフェが建ち並び、帰り
にカフェに寄る人で賑わっています。
天岩戸神社より500m遊歩道が続いていますが
底が見える綺麗な水質を眺めながら歩けば
底が見える綺麗な水質を眺めながら歩けば
あっという間に着きます。
注目すべきは清らかな小川を跨ぐ太鼓橋。
天安河原は全体的に神々しい空気が満ちていま
すがその中でも屈指のパワースポットと言われています。
すがその中でも屈指のパワースポットと言われています。
「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」と呼ばれる
天安河原(あまのやすがわら)
間口40m、奥行30mの洞窟。願事がかなう
との信仰があり、全国から参拝者が訪れます。
天安河原(あまのやすがわら)
間口40m、奥行30mの洞窟。願事がかなう
との信仰があり、全国から参拝者が訪れます。
このいかにも特別そうな空間は天の岩戸に
籠ってしまった天照大御神をどんな方法で
誘き出すか八百万の神々が集まって相談
した場所とされています。
籠ってしまった天照大御神をどんな方法で
誘き出すか八百万の神々が集まって相談
した場所とされています。
ーー議題はともかく、想像すると円卓会議
みたいでおもしろいです
みたいでおもしろいです
御祭神は思兼神(おもいかねのかみ)
を主祭神として八百萬神(やおよろずのかみ)
が祀られています。
を主祭神として八百萬神(やおよろずのかみ)
が祀られています。
賽の河原のように無数の石が積まれ
願いを込めて小石を積むと願いが叶う
と信じられています。
願いを込めて小石を積むと願いが叶う
と信じられています。
撮影に夢中で積石を崩してしまったので
何かの呪いや祟りが降りかかりそうで怖いです(汗)
何かの呪いや祟りが降りかかりそうで怖いです(汗)
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸1073-1
TELL:0982-74-8239
営業時間:8時30分~17時00分(社務所)
定休日:なし
入場料:無料
総括ーーSummary
日本の最高神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)
引きこもりのパイニアにして第一人者。
私たち引きこもりがちな日本人のルーツ
を如実に表している気がします。
を如実に表している気がします。
嫌なことがあったり、ツライことがあったら
神様であろうと引きこもる。
そんな日本の神様の人間臭いところに親近感
を持つのは私だけでしょうかーー
神様であろうと引きこもる。
そんな日本の神様の人間臭いところに親近感
を持つのは私だけでしょうかーー
現代の教育現場でも問題になっている
「引きこもり」天岩戸神話のように他の神々が
知恵を出し合って無理矢理にでも外に出してくれる。
「引きこもり」天岩戸神話のように他の神々が
知恵を出し合って無理矢理にでも外に出してくれる。
そんな仲間がいたら幸せなことだと思います。
この天岩戸神話と似た太陽の消失神話は
世界中にさまざまなパターンで存在します。
世界中にさまざまなパターンで存在します。
北欧神話やエジプト神話では月食や日食と
いった自然現象を未知なる超常現象として
畏れと憧れを抱いていました。
すなわち、宇宙の中心である太陽を信仰の
対象とみなし神格化することは世界共通になっています。
いった自然現象を未知なる超常現象として
畏れと憧れを抱いていました。
すなわち、宇宙の中心である太陽を信仰の
対象とみなし神格化することは世界共通になっています。
しかし、冥界の王ハデスしかり、黄泉の国の
支配者である月読命(ツクヨミノミコト)は
あまり登場しなく影が薄いなあ…
支配者である月読命(ツクヨミノミコト)は
あまり登場しなく影が薄いなあ…
夜の神だけに(笑)