下関ーー歴史のターニングポイント Shimonoseki
目次ーーIndex
海響館ーーAquarium
宇宙船のような滑らかな曲線を描くような
形をした大きな水族館です。
地上からだと気付きませんが屋根の形状がクジラを
イメージして丸く優しいフォルムになってます。
夜の水族館ー17時00分~21時00分
最終入館20時30分。昼の入場券では
入場できませんのであしからず。
入館してもう間もなく「寄生虫のトークライブ」
が始まるとアナウンスが鳴るので総合カウンター
のスペースの一角に集まります。
ーー子どもや親子連れがほとんどですが気に
しません
寄生虫の生態、対処法、恐ろしさなどについて
小芝居を交えて詳しく説明してくれます。
ーー寄生虫のことは好きにはなれませんが…
お次は「イルカショー」が始まるということで
近道を使ってイルカプールに急ぎます。
ーーゆったり水槽を見ることも出来ずに移動
に忙しいです
プールには観客がすでにひしめき合っています。
よく見えそうな2階に移動します。
飼育員がホースで水を操ったり、イルカの
ダイナミックな動きが混然一体となって
盛り上げてくれるさまはまさに、水と光と
イルカのイリュージョン。
最高のショーを見た後で順路通りに進んでいき
ます。海の底に向かっているかのようなエスカ
レータに乗って4階から進みます。
館内もライトアップされていて昼の水槽とは
一味も二味も違って見えます。
バラクーダトルネードのように渦巻いた魚群が
見られます。足元にも魚が泳いでいて360°水槽
になっています。
ーヘイケガニ(平家蟹)ー
名称:Heikeopsis japonica
分類:ヘイケガニ科
生息地:瀬戸内海から九州の海、東アジア
沿岸部
由来:源平合戦で敗れた平家の怨霊が憑依した
かのような刻印
特徴:歩脚は甲羅の2倍以上の長さがある。
鋏脚は小さく水深10~30mほどの
砂泥底に生息する。海外ではその奇形さ
から特集が組まれた。
珍しいヘイケガニ。下関ならではの展示です。
特徴である憤怒の人面を背負ったような甲羅
が剥製にすることで際立っています。
ーアカエイー
名称:Dasyatis akajei
分類:トビエイ目アカエイ科アカエイ属
生息地:日本を含む東アジアの沿岸域に
広く生息
由来:背面が赤褐色で刀剣の柄に使われた
こと。
特徴:食用だが、尾に毒の棘があるため気を
付けなければいけない。砂に潜ってとき
に気づかずに踏んで刺される事故が頻発
している。
白いアルビノのエイです。
希少で外敵に狙われやすいため、海響館初
の展示になっています。
ートラフグー
名称:Takifugu rubripes
分類:フグ目フグ科
生息地:太平洋北西部、日本海西部、東シナ海
など
由来:体の表面にあるトラ模様から
(直接の由来になったかは不明)
特徴:食用としては最も高級品とされる。
神経毒を持っているため調理には
免許が必要。太いアゴを持ち、獲物
を噛み潰したり砂に潜ることができる。
さすが、下関にある水族館です。ふくに
まみれた展示が目立ちます。
年間パスポートを購入して常連になったらふく博士
になれそうです(笑)
ーハリセンボン(針千本)ー
名称:Diodon holocanthus
分類:フグ目ハリセンボン科
生息地:全世界の熱帯から温帯に広く分布
由来:皮膚にたくさんの棘があることから
特徴:ハリセンボン科は6属20種類ほど知られ
ている。敵に襲われると空気や水を吸い
込んで体を膨らませる。棘は鱗が変化
したもので毒はない。
ハリセンボンの針は実は千本もありません。
半分にも満たない約350本。名前負けしています。
シロナガスクジラの全身骨格標本を縫うように
階下へーー宇宙船のような内部構造が見ていて
冒険心をくすぐります。
2階では赤色に光る懐中電灯を借りて夜の魚たちを
観察します。動きの鈍くなった魚、中には眠って
いる魚もいます。
クラゲの光に集まる性質を利用してライトを当てる
と活発に動き出します。目があるため、色の明暗
を判断できます。
ーシーラカンスー
名称:Latimeria chalumnae Smith,1939
分類:肉鰭鋼シーラカンス目シーラカンス科
生息地:南アメリカ、インドネシアの水深
150~700mの深海
由来:化石種の属名の”Coelacanthus”を英語
表記にした
特徴:約3億年のシーラカンスと共通した特徴
(ヒレの枚数が多い、背骨がないなど)を
もちその一部は陸上に住む脊椎動物の器
官のルーツとなったと考えられている。
そのため、世界中の研究者から注目を集
めている。
「生きている化石」と言われるシーラカンス。
その希少性から滅多に生で見ることができません。
ソシャゲのレア度でいうとSSRーー
これを見るだけでも訪れた甲斐があったものです。
この標本はアメリカ大陸東岸のコモロ諸島沖にて
1966年に発見されたものでいくつかの施設を
渡り歩きながら2003年に日本に初めて
やってきて海響館に展示されています。
光合成を行う最も原始的な生物ーーストロマトライト
今から36億年以上前からいた生物ですが、その多く
は姿を消してしまいました。
今ではオーストラリアのハメリンプールなどにしか
生きておらず、この標本は西オーストラリアの
セチス湖から産出されウエスタンオーストラリア
博物館から特別に贈られたものです。
実写を展示した寄生虫は目を背けたくなるもの
もありますがイラスト付きでわかりやすいです。
なんか見忘れてるなーと思ったら
海響館の目玉ーーフンボルトペンギンをまだ
見ていません。
しかし、自然に近い状態で飼育されているため
照明が設置されておらず夜間は立ち入りが
禁止されています。
ミュージアムショップはオリジナルグッズなど
品揃えが豊富でお土産選びが楽しくなります。
1階にあるため、入場料も必要ないです。
ーシロナガスクジラー
名称:Balaenoptera musculus
分類:哺乳綱偶蹄目ナガスクジラ科ナガスクジラ属
生息地:南アメリカ、インドネシアの水深
150~700mの深海
由来:浮上する際に水上から白く見えることと
長身を意味する長須から
特徴:地球史上最大の動物。最大で体長31m
体重200tを超える。全海洋に繁栄してい
たが、現在では個体数が著しく減少して
いる。寿命は100~120年。主食は1日
4tも食べるオキアミ。絶滅危惧種
展示標本は1880年代初頭にノルウェー北部
フィンマルク沖で捕獲された体長26mの
メスの成体。
シロナガスクジラ全身骨格標本は世界でも数体しか
展示されていなく日本では海響館でしか見ることができません。
住所:山口県下関市あるかぽーと6番1号
TELL:083-228-1100
開館時間:9時30分~17時30分
休館日:年中無休
入館料:大人¥2,000 小・中¥900
幼児¥400 夜間¥1,000
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
カモンワーフで見つけたギネス記録に
挑戦中の世界一のふく刺大皿です。
赤間神宮から安徳天皇を先頭に平家一門が
歩いて京の都に戻る様子を描いています。
ー旧下関英国領事館ー
カモンワーフの目の前の道を挟んだ場所にある
領事館を使用目的に建設された日本に現存する
最古の建物ですーー重要文化財
角地を生かした建物配置の煉瓦造りの洋館。
1階の見学は無料で2階はレストランになっています。
泰斗らーめんーーGourmet
下関は昼の時間にはランチ店が多いですが、夜の
食事処はあまり見つかりません。
スナックが並ぶ赤間一番街にある口コミ評価の
高い隠れ家的なラーメン屋です。
メニューが多くて目移りしてしまいがちですが
「泰斗ラーメン」¥800をチョイス。
さっぱり鶏ガラベースながら鶏の旨味を凝縮した
濃厚なコクを有するスープが光る至極の一杯です。
12席しかないため、すぐに席が埋まる口コミに間違いないお店です。
TELL:080-5755-6351
営業時間:11時30分~14時30分
18時30分~22時00分
定休日:水曜日、第1第3日曜日
駐車場:無
公式HP:ー
総括ーーSummary
シーラカンス、日本一大きいシロナガスクジラ
の全身骨格、ストロマトライトなどレアな展示
がたくさんある水族館です。
特にシロナガスクジラはこんな大きな生物が
大海原を雄大に泳いでると思うと大自然の神秘
を感じずにはいられません。
ーーいつか水族館で見られる日がくるのか(笑)
夜は昼間見れないようなスローな動きや眠っている
海の生きものの生態を観察できます。
日中訪れても活発に動き回る魚類を見ることが
できます。フンボルトペンギンの愛らしさ100%
の動きは必見です。
(次回)ーー下関であのカリスマ志士の数々の伝説の足跡を追う!