美祢ーー市全体が日本ジオパーク Mine
秋吉台ーーPlateau
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ツーリングの聖地ーー秋吉台カルストロード
絶景を眺めながら13㎞の県道を疾走したら最高でしょうね!
日本にあるカルストは西南部に集中しています。
その中でも”秋吉台”は最大規模で海抜200~400m。
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Column
カルスト台地
石灰岩台地からなるスロベニア共和国のクラス地方(Kras:岩だらけ)
がドイツ語で”カルスト”(Karst)と紹介されたことに由来する。
1.赤道近くの海底のサンゴ礁がプレートに乗って悠久の時を経て日本に着く
2.サンゴ礁が石灰岩になり、雨水や地下水に溶かされてできた台地
3.地表には尖った石の柱やドリーネ(すり鉢状の窪地)
地下には鍾乳洞が発達し、地形を利用した生活を行ってきた
日本三大カルスト
秋吉台(山口県美祢市) 四国カルスト(愛媛と高知の県境) 平尾台(福岡県北九州市)
日本列島は世界でも稀なプレートが重なった複雑な
島国です。そのため、多くの岩石や地層が地面の
下に沈み込んでいます。
プレートが動くことによって地震や火山噴火など
自然災害をもたらしますが、一方で自然の恵みを
与える生活に欠かせない一部になっています。
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円形の展望台。360°大パノラマで自然の雄大さを
体全体で感じられます。
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秋吉台国定公園指定:昭和30年11月1日
秋吉台国定公園面積:4,502ha
秋吉台カルスト規模:約13,00ha
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面積はスロベニア台地の8分の1ですが
日本三大カルストの中で国の特別記念物に
指定される唯一のカルスト地形です。
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大地を食い破るように突き出た無数の白い石柱。
独特の景観を創り出す大自然の芸術です。
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展望台下にある台観望ー秋吉台店
看板娘のマネキンが目印です。
ーー写真で見たら人間かと思いました(笑)
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「夏みかんソフトクリーム」¥300
溶けやすく天然果汁独特の夏みかんの
酸味と苦みが味わえます。
秋芳洞ーーCave
山口県美祢市は日本最大のカルスト台地に
加え、我が国最大の石灰洞の鍾乳洞と有名で
海外からも注目されています。
カルスト台地がオンザ・グラウンドの芸術なら
秋芳洞はアンダーグラウンドの芸術です。
まとめて訪れたいスポットです。
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やたらとソフトクリームの店が多い商店街を抜けた
先に秋芳洞の入口があります。
総延長8.9㎞のうち1㎞が一般の見学コースに
なっています。
入口からすでにひんやりしているので長袖必須です。
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チケットを買って冷気が漏れ出している森の中を
歩きます。夏場でもちょうどいい気温です(嬉)
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ー青天井ー
入口すぐに見所。天井高さ30m 幅50㎝
入口からの太陽光線が水面に反射し
天井が青白く見えます。
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ー百枚皿ー
洞窟を少し先に進むと秋芳洞のシンボル的な
存在があります。
百枚の皿を並べたかのような景観です。
ーー百枚以上あり、成長を続けているそうです
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ー千町田(ちまちだ)ー
千枚の田んぼ。実際には千枚以上あります。
原理的には百枚皿と同じですが、規模が
桁違いな空間です。
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ー傘づくしー
昔の傘屋の天井のように誰が下げたか
作り上げたかな芸術品です。
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ー黄金柱(こがねばしら)ー
1番の撮影スポットのため、順番待ち必須です。
高さ15m、幅4mの巨大な石灰華柱。地下水が
伝い、何万年も掛けて築きあげました。
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ー三億年のタイムトンネルー
地球の誕生から生物の起源、私たちの時代まで
ひとっ飛びです。
ここから秋芳洞黒谷案内所まで行けますが
車を置いているため正面入り口まで折り返します。
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秋吉台との位置関係はこんな感じです。
まさにアンダーワールド!
案内板の隣のエレベータに乗ると
秋吉台に出ます。展望台まで徒歩5分の距離です。
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ーマリア観音ー
キリストを抱いたマリア像に見られることから
名づけられました。
表面がすべすべで人工的に削ったかのようです。
往路の時には気付きませんでしたが
注意書きに書いてありましたーー
洞窟内は蝙蝠が生息しています。
糞が服に着くと取れないため、一張羅で行くのは
危険です。
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ー安富屋観光会館ー
やっとお日様を拝んだ時には
12時過ぎだったためお昼をとることにします。
通りを歩いているときに気になっていた
「ごぼう麺」¥850に決定です。
観光会館のため、ツアー客が多いですが
食事場所が広いのですんなり席に座れました。
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カルスト台地で育てられた肉質の柔らかい、香りの
良いごぼうをふんだんに使っています。
素朴だけどじんわりと体の芯から温まります。
ごぼうの良さを引き出していて絶品です。
住所:山口県秋芳町秋吉
TELL:0837-62-0018
営業時間:8時30分~16時30分(入館は16時30まで)
定休日:年中無休
入洞料:大人¥1,200 中学生¥950 小学生¥600
景清洞ーーCave
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もう洞窟はお腹いっぱい状態ですが
せっかくの共通券なのでもう一つ潜ってみたいと
思います。
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三洞周遊共通券「秋芳洞」「大正洞」「景清洞」
大人¥2,000 小人(小学生)¥1,000
大正洞は立ち入り禁止でした(泣)
景清洞までは公園を抜けることになります。
やたらとリアルな遊具?がおもしろいです。
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800余年前、壇ノ浦の合戦に敗れた平景清が
潜伏していたと伝わっていることから景清洞
と名付けられました。
あまり値段が変わらないため、追加料金を
払って探検コースを選択。
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ヘルメットと懐中電灯と長靴をレンタルします。
このヘルメットと長靴は洞窟の奥のほうで装着して
いて本当によかったと思います。
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ー生目八幡ー
長門の国七不思議巡りの5番所らしいです。
平景清が戦で傷ついた目を洗ったところ、たちまち
傷が癒えていきました。
その恩に報いるため生目八幡(いきめやはた)を
景清穴に祭りました。
全部周る気はないので他の七不思議も紹介しておきます。
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闇の住人が多くいます。
糞をかけられないように注意しましょう。
洞窟内の天井や壁には、サンゴ・海百合・石灰藻
フズリナなどの多くの化石が発見されており学術
資料の宝庫と呼ばれています。
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見所スポットも武士にあやかったものがあります。
他にも「敵落とし」「景清明神」食べ物関係も多いです。
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探検コースに入ると段々と天上が低くなっていき
頭をぶつけがちになるため中腰で移動します。
足元もぬかるんできて、移動速度が遅くなります。
明かりは手元のライトしかありません。
ライトのスイッチを消すとーー完全な暗闇の世界
静寂に包まれ、自然と一体化した気さえします。
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探検コース終了の看板が立っているためここで
一般観光コースは終了で引き返します。
中腰で来たということは当然帰りも中腰です。
ーーこれがかなりキツイ(汗)
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こわいこわいーー
手形とか落書きがあります。
天井が低いため行動も制限され、余計
怖く感じます。
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隅々までゆっくり探検して約1時間で入口まで
戻ってこれます。
ヘルメットと懐中電灯と長靴を返して探検終了です。
住所:山口県美祢市美東町赤3108
TELL:08396-2-2201
営業時間:8時30分~17時15分
定休日:年中無休
入洞料:大人¥1,000 小学生¥560
公式HP:ー
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
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カルストロードをドライブ中、ちょこちょこ
駐車場が見えるのでそのたびに停めてカメラを構えました。
右を見ても左を見ても絶景が望めるので
運転中はよそ見してしまいがちです
ーー対向車が少なかったからよかったものの
車線をはみ出てました(汗)
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新縁と特別記念物のコラボは圧倒的です。
山焼後も黒い山と白い石柱が地獄に見えたり
春夏秋冬四季折々に違った景観を楽しめます。
大自然の前には人間なんてちっぽけな存在です。
何か悩みがある人は愛車や愛バイクで秋吉台まで
足を伸ばしてみてはどうですかーー
総括ーーSummary
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美祢市では3億5千年前から続く地球の神秘と
生命のドラマを目の当たりにできます。
「地球ってすごい!」
「地球に生まれてよかったー!」
とたくさん感じられるジオパークです。
商店街側の駐車場は安くても400円取られるため
秋芳洞出口にあたる黒谷口に駐車すればよかった
なーと事前のリサーチが足りませんでした。
(次回)ーー世界文化遺産の地、萩
武家屋敷の地割りを色濃く残す町並み