【弥山】in広島9ーー世界一美しい建築と自然、文化。日本との恋に落ちる安芸の宮島ー後編

広島ーーHiroshima
廿日ーー神の島への窓口 Hatsuka
当初、弥山登山する気はありませんでした。
ーースケジュール的に厳しいと思ったため
 
それでも登った理由は霊峰に呼ばれたとか
スピリチュアルな理由ではなく頂からの眺めを
見てみたいからです。
 
p.m.2:39ーー弥山登山道
最もポピュラーで道中が比較的楽な「大聖院コース」
登山者の心得です。
 
山頂までは1時間で行けましたが、頂からの眺め
に心奪われなかなか降りられませんでしたーー
 
服装はかなり軽装でサンダルで登っていました。
石段が多いのでそれほど苦になりません。
ーー足は痛くなりますが…
 
基本的には川の流れに逆らって上流へ向かいます。
当然シカも生息してます。
ーー近づかないようにしましょう
 
p.m.2:51ーー瀧宮神社
小さな神社があるので登山の無事を祈りつつ手を
合わせておきましょう。
 
安徳天皇に譲位した高倉上皇は平清盛一行と厳島
に参詣し滝宮神社に詣でたそうです。
 
登山道は整備されていて歩きやすいしここからは
木々が多くなり木陰が涼しく足取りが軽くなります。
 
p.m.2:53ーー白糸の滝
さっきからチラチラ見えていた滝です。
ダイナミックではありませんが、無数の白糸が
流れ落ちる様子から清涼感を感じます。
 
p.m.3:17ーー幕岩
巨大な一枚岩になっていて劇場の緞帳(どんちょう)
のような形からそう呼ばれています。
ーーここまでで中間地点です。
 
p.m.3:23ーー砂防ダム
堰堤は自然の景観を壊さないように岩石で作られて
いて人工物と自然の調和が見られます。
 
p.m.3:36ーー仁王門
2004年の台風により倒壊しましたが2012年に
再建されました。
 
2体の仁王像だけは無事で登山する人に対して目を
光らせてるかのようです。
 
p.m.3:46ーー干満岩(かんまんいわ)
頂上近くには「干満岩」
後述する”弥山七不思議”の一つ。
 
p.m.3:49ーー弥山頂上
標高535mなので昔の人は
海に山が浮いているかのように見えていたことでしょう。
 
それを見て神のおわす島として山岳信仰が厳島神社
より先に広まっていました。
巨石がゴロゴロ転がっていて信仰の跡が見て取れます。
 
p.m.3:54ーー展望休憩所
頂上の展望台は綺麗に整備されていて360度見渡す
ことが出来ます。
 
広いので寝転んで風を感じたり、疲れを癒す場所として最高です。
ーー利用時間が16時までなのであまりゆっくり
  できませんが…
 
空と海が交わっています。
瀬戸内海の大小様々な島を神様視点で眺望できます。
一度は見たい景色として推奨したいです。
 
先ほど述べた”干満岩”を含めた七不思議。
現在は見れないものが多いため、二不思議になっています。
 
トイレも綺麗で山のトイレと思えないほど整備されています。
重要なポイントです!
 
p.m.4:40ーーくぐり岩
弥山からの絶景を堪能した後は別ルートから
弥山を下りていきます。
 
巨大な岩の下をくぐります。インディジョーンズ
の映画のセットみたいです。
 
裏側ですーー
お供え物やお金が岩の割れ目に置き刺さっていて
信仰の対象になっています。
絶妙なバランスで乗っているためいつか落ちるときがくるのかも…
p.m.4:43ーー弥山本堂・霊火堂
空海が開基した御堂で100日間の求聞持秘法を
修されたところと伝えられています。
 
七不思議の一つーー不消霊火堂(きえずのれいかどう)
806年(大同元年)空海が修行の際の護摩の火で
1200年間燃え続けています。
 
「消えずの霊火」は平和公園の”平和の灯”の元火
の一つにもなっています。
また大茶釜の中の霊水は万病に効くと言われています。
 
宮島天然水。
山頂で飲む水は他のどんな飲料にも代えがたいほど
美味しくーー格別です。
 
p.m.5:36ーー里見茶屋跡
茶屋跡だけあって昔は茶店を営んでいました。
大聖院から30分のところに位置しているので今でも
お茶を提供していたらいいですね~
 
ここから厳島神社のほうを眺めると大鳥居や遊覧船
などが一望できます。
 
大鳥居の前に人だかりがあるので弥山を下りたら
真っ先に行きたいと思います。
 
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
p.m.6:00ーー厳島神社鳥居前
干満時には鳥居まで歩いて行けます。
潮の満ち引きは時間が短いので早めに戻るよう
注意しましょう。
 
神社の土台はフジツボが大量でちょっとしたホラーです。
鳥居に小銭を挟んでいる人がいますがーー
 
劣化を促進させるだけなので絶対禁止です。
御利益どころか罰当たります!

宮島うまいもの館ーーGourmet

p.m.7:20ーー木島商店
焼がき」¥450
触れたら火傷してしまいそうな殻にプニプニの
白い宝石が守られています。
 
ちゅるっと口の中に入れてしまうと磯の香りと
甘いミルクのような味が広がります。
 
p.m.7:50ーーうまいもの館
宮島の中で夜遅くまで開いている店として重宝
します。「八昌」や「森脇水産」「くにまつ」
など有名な店舗が暖簾分けしています。
 
券売機で「かき尽し定食」を注文。
かきの色々な料理が揃っていてどこから食べても
かきの旨味が味わえ楽しめます。
 
TELL:0829-30-7118
営業時間:10時00分~20時30分
定休日:火曜日
駐車場:無

公式HP:ー

 
p.m.8:16ーー連絡船乗り場前
すっかり夜も遅くなってしまいました。
歩きっぱなしで足が棒のようです。
フェリーの中で爆睡の予感(笑)
 
p.m.8:52ーー宮島口フェリー乗り場
以上、宮島口に戻ってきました。
1日で宮島を満喫成功!

厳島神社 大鳥居ーーTri-i

◆Pick up◆

厳島神社ー大鳥居

創建:806年(大同元年)
規模:高さー16.6m 柱間ー10.9m 
   重量ー約60t

構造:主材ークスの木(防腐、防虫◎) 
   袖柱ースギ

◯現鳥居は1875年(明治8)の再建

◯平清盛の造営時から8代目

◯木造の鳥居では日本最大の高さ

 
宮島、厳島のシンボルといったらこの”大鳥居”
が真っ先に候補に上がるほど印象に残ります。
「アキの宮島」日本三景の一つとして有名です。
秋ではなく→安芸です。
 
昔、広島を安芸と呼びました。その名残から
安芸の宮島」といいます。
 
秋の紅葉の季節ももちろん良いですが春には
海岸沿いに桜、夏は新緑、冬は雪景色に
食べ頃のかきーー
一年中楽しめる島です!
 
★TOPICS★

大鳥居の謎
1)扁額の文字が両側で異なる
  海側→「嚴嶋神社」島側→「伊都岐島神社」
  ーー元々、両側「伊都岐島神社」だったが
  平清盛が変えた←そのせいで平家が滅んだ
  のかも
2)鳥居を支える柱が6本ある
 主柱、袖柱合わせ6本あることで安定感が増す
3)2つの木材を組合わせている
 主柱にクスノキ、袖柱にスギという異なる木材を
 使うことで海水や雨風に晒されても簡単に倒壊
 しない
4)根本が海底に埋まっていない
 鳥居上部の島木は箱型の造りで約7tの玉石
 がおもしになっていて海に浮かぶ。
 ーーそのため海が荒れても地震に見舞われても
   倒れない

 
これらの仕組みを数百年前に完成していたという事実。
スカイツリーや日光東照宮の五重塔にある心柱など
先人の知恵から学ぶことはまだまだありそうですね!

総括ーーSummary

弥山の山頂に行くためには徒歩とロープウェイが
あります。時間に余裕がある、歩きながら自然を
楽しみたいーーということなら登山をオススメ
します。行きは徒歩で帰りにロープウェイが賢
い選択かも…
 
厳島神社を最初に創建した人は平清盛ではあり
ません。清盛は現在の原型を作った人物で安芸守
になったときに援助しました。
では誰が最初に作った人かというとーー
 
宮島に住んでいた「佐伯鞍職(さえきのくらもと)」
という名の神主が593年(推古元年)
”市杵島姫命”(いちきしまひめのみこと)
を祀るために社を建てました。
ーーイチキシマ→イツクシマの由来になったと
いいます
 
なんとなくわかるーー平清盛の偉業【5】

平安時代に大輪田泊と呼ばれていた港が
波風を受け被害が出たため、防波堤を築き船を
守ろうとした。難工事を極めていたが清盛は
人身御供を良しとせず代わりにお経を書いた岩
を海に沈め、それが経ヶ島と呼ばれるようになった。
ーー古い迷信や風習に囚われず人命を優先
 
(次回)ーー本気で元気になりたい人が訪れる
     ラーメン屋から教えてもらった
     広島最大の古墳
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