北九州ーー産業近代化の発祥 Kitakyushu
目次ーーIndex
いのちのたび博物館ーーMuseum
スペースワールド駅から徒歩で5分の場所にある
恐竜や動物、北九州の文化や歴史をまるっと
知ることが出来る博物館です。
子どもの夏休みに出かける場所としてうってつけのスポット。
ーー親のほうが夢中になるかも
ーへんてこモンスター展ー
特別展では奇妙な現生・化石生物を500点以上
展示しています。
常設展とのセット券で¥1,100
およそ40億年にわたる進化の過程で、地球上には
様々な生物が登場しました。
その中には奇妙奇天烈な生態を持つものもたくさん
含まれます。生き残りをかけて様々な能力を身に着
けてきた水棲生物を中心に紹介する展示コーナーです。
入口から奇妙な形の生きものが多数展示してい
ます。神様のいたずらでデザインされたような
古生代の生物は時代を超えていま私たちの目に触れています。
ーー古代のロマンを感じます
不死身で知られるジブリ映画に出てきそうな
クマムシ。見た目に騙されるな、猛毒を持つ
スベスベマンジュウガニ。
不思議な浮く殻を持つイカや
虹色に輝いていたり、巻きグソのような奇妙な形
は異常巻アンモナイトと呼ばれています。
見上げると頭上には白亜紀の巨大なイカ。
20mの実物大ペーパークラフトで作られた
「ハボロダイオウイカ」
タコも負けていません。白亜紀にいた約24mの
史上最大のタコ「ヒキダコウモリダコ」の模型。
隣の小さな傘みたいなものが現生大の大きさです。
カンブリア紀はヘンテコ生物の宝庫です。
化石から往時の姿を復元図として展示しています。
実際には姿形、色が異なり全く別のデザインかも
しれませんがいつか科学が進歩して解明されるとき
がくるのでしょうか。
ーー子供の頃によく図鑑を眺めては想像して楽しんだものです
食虫植物までいました。スーパーマリオに出てくる
パックンフラワーのようなアクティブな種はいません。
植物ながら昆虫を食べるために、ありとあらゆる
捕食方法を編み出した生存本能の興味は尽きません。
古代鮫のラブカや水族館で見かけるカブトガニなど
大昔から変わらない生きた化石と呼ばれる生きもの
も生息地が深海です。
深海にはまだ見ぬヘンテコな生き物がうじゃうじゃ
生息していそうですねーー
現在生存競争を勝ち抜いた生物の中にもヘンテコ
生物はたくさんいます。中でもカニやエビはその
最たる例です。
見慣れているはずなのにじっくり観察すると
エイリアンみたいな形をしています。
ーーゲテモノは美味だと相場は決まっています
続いて、常設展へ向かいます。
のっけから恐竜会のビッグスター。ティラノ
サウルスとトリケラトプスが贅沢にも迎えてくれます。
迫力あるアースモールの化石の庭を周っていくと
古生代中生代、新生代と時間軸に沿って地球の
自然と生命の歴史を学べます。
エンバイラマ館は太古の北九州を再現したジオラマ
空間です。体の形、色、動きなど学術的に基づき
精巧に作られた恐竜の模型が物語るコーナーです。
順序通りに進んだ一番奥には、地球上の陸や海に
生息する生物が小さな空間をいっぱいに活用して
展示されています。
2階からアースモールの化石を眺めながら、情報館
を通り、3階の小倉祇園、戸畑祇園、黒崎祇園など
北九州を代表する祭りを紹介しています。
3階は歴史ゾーンになっていて北九州の歴史や自然の
資料が展示されています。九州に来たばっかりの
私は何も知らないので情報集めに助かる施設です。
福岡の礎を築いた福岡藩黒田氏の祖ーー黒田孝高(官兵衛)
関ケ原合戦後、豊前国中津12万石の城主となり
隠居して如水と名乗りました。黒田にまつわる
城や史跡を巡る予定なので今から楽しみです。
近代の北九州は石炭と鉄の町として鉄道と港湾の
整備が進められ、官営八幡製鉄所が建設されました。
工場が相次いで立地し、四大工業地帯の一つとして
日本の産業発展を遂げましたが、昭和30年代の
一般住宅にはまだ電化製品が揃っていませんでした。
ミュージアムショップはオリジナルグッズや
恐竜に関するお土産中心に充実していて気になる
物がたくさんあります。
住所:福岡県北九州市八幡東区東田2丁目4-1
TELL:093-681-1011
開館時間:9時00分~17時00分(入館は16時30まで)
休館日:毎年6月下旬頃、年末年始
入館料:大人¥500 高校生以上の学生¥300
小・中学生¥200 小学生未満無料
公式HP:https://www.kmnh.jp/
北九州市イノベーションギャラリーーGallery
平成19年に開館した施設で貸出スタジオや工房
があり、ワークショップとして利用できます。
いのちのたび博物館の後に足を運ぶのにちょうど
よい場所にあります。
国内唯一のイノベーションをテーマとする施設。
イノベーションギャラリーとは「技術」と
「デザイン」を融合させ、先人たちの知の遺産
を未来に繋げ、新しいイノベーションを創出
する力を育てる場になっています。
イノベーションを様々な観点から捉えた企画展を
期間限定で催しています。
私のときは机のイノベーション”文房具の世界”
会場内の一つ一つの文房具にはそれぞれ知恵と発想
を産み出したイノベーションが詰まっています。
懐かしい文房具から最先端の文房具までその
多種多様な文房具の世界を楽しめます。
多目的スペースには世界文化遺産「明治日本の産業
革命遺産 製鉄・製鋼・造船、石炭産業」に関する
展示が行っています。
官営八幡製鐵所の説明書きのパネル
を読んでこれから行くなら予習すると良いです。
住所:福岡県北九州市八幡東区東田2丁目2-11
TELL:093-681-1011
開館時間:火~金 9時00分~19時00分
土・日・祝 9時00分~17時00分
休館日:毎週月曜日、年末年始
入館料:無料(企画展は有料)
公式HP:https://www.kigs.jp/
北九州市立環境ミュージアムーーMuseum
北九州の環境問題だけではなく、エコへの取り組み
食べ残しから地球温暖化まで地球規模の問題に
ついて学べます。
北九州市はかつて繁栄と発展のシンボルだった
「七色の煙」が空を染め、海は魚が住めないほど
汚染され死の海と呼ばれていました。
公害問題への取り組みは子どもの健康を祈る母親の
市民運動でした。「青空が欲しい」という
スローガンのもと企業や行政を動かしました。
公害克服で培った技術やノウハウを世界へ発信し
世界に貢献する北九州市として高い評価を得て
表彰を受けています。
住所:福岡県北九州市八幡東区東田2丁目2−6
TELL:093-663-6751
開館時間:月~金 9時00分~19時00分
土・日 9時00分~17時00分
休館日:なし
入館料:無料
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
ースペースワールドー
北九州に住んでる人なら家族や遠足で一度は
訪れたことのあるスペースシャトルが目立つ
遊園地。2017年に閉園を迎え27年間に
ピリオドを打ちました。
跡地には大型ショッピングセンターが建つ予定で
遊具を全て撤去し更地にするようです。
驚いたのは正面ゲートにはコメントがびっしり。
「27年間ありがとう」「壊さないで」
「また来ます」など愛されていたんだなと実感し、
現役の頃に一回行ってみたかったと思わされました。
栗ちゃんラーメンーーGourmet
お店にはルールがあり、麺の硬さは選べない
小学生以下は入店禁止、高菜はラーメンに入れない。
そんなルールに関わらず客足が途絶えないため
評判通り人気店であることが窺えます。
「ラーメンセット」¥900
一口スープをすするとこってりの泡系豚骨ラーメン
がガツンときます!
細麺のストレートが良く絡む。やっぱり豚骨には
細麺ですね。
自慢のサクサクな白い衣をまとった唐揚げは
噛むと肉汁が飛び出しジューシー。
こってりなのに口の中はギトギトしない
しっかりとした味付けで丁寧な仕事を感じます。
TELL:093-682-0611
営業時間:11時00分~15時00分
定休日:火曜日
駐車場:有
公式HP:ー
総括ーーSummary
北九州の公害克服の裏側には子を思う婦人会の活動
がありました。やがてその運動が広がり、企業と
行政を動かしました。
市民は自発的に大気汚染の調査をし、企業は
省資源・省エネルギーを徹底し、環境の負荷を
小さくする技術を導入し、生産性が向上した結果
経済的効果をもたらしました。
行政は公害の状況を監視するセンターの設置
研究組織、下水道や緑地の整備などの
環境対策を次々に行いました。
市民・企業・行政がそれぞれ取り組み、一体化した
結果、「七色の煙」と呼ばれた空は「星空の街」に
選定され、現在まで変わりなく続いています。
(次回)ーー360度見渡せる世界遺産を時間旅行