【錦帯橋】in山口1ーー岩国城から眺める日本三名橋の木組アーチ橋と瀬戸内海ー前編

山口ーーYamaguchi
岩国ーーシロヘビの伝説 Iwakuni

錦帯橋ーーBridge

広島から海沿いに車を走らせて山口県に
向かいます。中国地方最後の目的地ですーー
 
自然に恵まれ明治時代には維新志士を多く輩出し
その後の日本の中核を担った人物の故郷であり
文化・歴史など多くの見所があるので
歴史好きの私には魅力満点です。
ーーうまく紹介できるか不安だけど(汗)
 
◆Pick up◆

錦帯橋(きんたいきょう)

創建:1673年(岩国藩主吉川広嘉により建造)
構造:5径間木造アーチ橋
規模:全長ー193.3m 幅ー5m

日本三名橋日本三大奇橋として名勝に指定

◯1950年の台風で流されたため、現在の橋は1953年に復元された

◯凌雲橋(りょううんばし)、五竜橋(ごりゅうばし)
 帯雲橋(たいうんばし)、算盤橋(そろばんばし)などと呼ばれる

 
杭州の西湖に架かっている橋から着想を得てい
ます。そのため、錦帯橋は西湖の姉妹橋を結んで
いることが石碑に書かれています。
 
「錦帯橋」という公式名称が認定されたのは明治
維新後ですが、名前の由来ははっきりしていません。
 
主要構造部の接手や仕口のような組木には釘を一本
も使わないで造られています。
川幅200mに4つの橋脚を持つ5連の木造橋。
 
中央3連がアーチになっていて、アーチ部の長さ
35.1m、桁橋34.8m。
このような構造を持つ橋梁は世界的にも類を見ない
もので国内では岩国にしか目にすることができません。
 
錦帯橋は創建時から何回も修復した記録が残って
いることから平成の架け替えの際には尺貫法で設計
や測量を全て行い、当時の技術の再現を目指しました。
 
1796年(寛政8)から210年間デザインは変わっていません。
ーー昔の人の美的感覚は振り切れてます(喜)
 
緩やかな傾斜ですが細かい段差が多いため気を付け
ないと躓いてしまいます。
流されては造り、流されては造りーー
 
そんな大変な思いをしてまでここまで優美なデザイ
ンの橋を架けたがる城主や職人の一種の執念を感じます。
今日、こうやって見られることに感謝しないと
いけませんねーー
 
TELL:0829-30-7118
開館時間:8時00分~17時00分(夜間帯は料金箱に入れる)
定休日:なし
入橋料:300円(往復)

公式HP:http://kintaikyo.iwakuni-city.net/

 
錦帯橋の往復の料金ですが岩国城へのロープウェイ
とのセット券が”¥940”なので岩国城も行くのなら
オススメです。
 
さらに吉川資料館、岩国美術館が割引になるので
岩国周辺を観光するなら決まりです!

岩国城ーーCastle

錦帯橋を渡り、吉香公園を速足で通り過ぎます。
シロヘビ館など超気になる文字も見えましたが
まっすぐロープウェイ乗場に向かいます。
ーー観光客が多くならないうちに
 
ゴンドラに乗って後ろを振り向くと吉香公園を一望
できます。
さらに上にある岩国城からの景色はどんな絶景なの
だろうと期待が高まってまいりました!
 
約3分で山頂に着きます。15分毎に運航本数も多いので待ち時間は短いです。
 
山頂駅のそばのからくり時計は15分毎に童謡や
鵜飼音頭など流れ、中の人形が踊り出します。
 
ロープウェイ山頂駅からさらに山道を歩きます。
岩国城まで約300mーー徒歩5分、さらに広い道
か細い山道を選択できます。
 
岩国城築城と同時期に作られた大釣井という井戸。
非常時には弾薬等の収納に早変わりするとともに
脱出経路を備えた井戸であったとも伝えられています。
 
現在の天守台は錦帯橋からの景観の関係で旧天守台
から南へ50m移動して再建されました。
 
◆Pick up◆

岩国城(いわくにじょう)

築城年:1608年(慶長13)
築城主:吉川広家
構造:天守ー複合式望楼型4重6階
   城郭ー連郭式山城

◯復興天守(非現存)

◯2006年(平成18)日本100名城に選定

 
岩国城は完成からわずか8年で徳川幕府からの一国
一城令によって破却されたため城として一度も機能
することができませんでした。
 
実際は山の上にあるため、城に足を運ばず
山麓の館で藩政していたそうです。
ーー有事の際に登城して防衛するかんじかな
ーーロープウェイもない時代に登城は骨が折れます
 
昭和時代に景観を考えて鉄筋コンクリートで再建
されました。
 
外観を見ると「唐造り」と呼ばれる屋根が張り出て
いる様式が目につきます。
 
最上階に唐造りを施している城はそれなりにあり
ますが、下階にまで施している城は”岩国城”だけです。
 
城内は全国の珍しい橋の写真が展示されていたり
錦帯橋を意識した展示品が目立ちます。
 
錦帯橋の木造模型が見ものです。
複雑に組み合わされた木が1/50スケールで再現
され精巧に出来ています。
 
最上階からの眺めは錦帯橋が架かっている瀬戸内海
方面が特にワンダフル!
 
それと同時に錦川を天然の外堀として機能し岩国城
が堅固な要塞であることがわかります。
 
二の丸跡の石垣は取り壊されることなく、そのまま
残っていて、歴史の面影を垣間見えます。
 
空堀は幅19.6m、深さ約10mーー日本最大の箱堀
構造。敵の鉄砲による攻撃を意識して造られたものです。
 
帰りの山道は道幅が狭いです。柵もないので行きも
帰りも広い道を選んだ方が賢明ですね。
 
TELL:0827-41-1477
入城時間:9時00分~16時45分
定休日:なし
入城料:大人¥260 小学生¥120

公式HP:http://iwakuni-kanko.jp/

総括ーーSummary

錦帯橋は有料ですが渡ることを推奨します。
もちろん隣の橋から向こう側に渡れますがーー
錦帯橋は木でできているため、足裏の感触がおもし
ろいです。あと自慢できます(笑)
 
岩国城の天守閣はこじんまりとしていますが、江戸
時代初期に築かれた石垣造りの近世城郭です。
江戸時代に築城された多くは平城で岩国城のように
山頂に城郭を築き、防衛を主体とした空堀を築造
したものは全国的に見ても珍しいものです。
 
(次回)ーー日本一種類の多いソフトクリーム屋
     縁起の良い神様の使いの生態について
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