廿日ーー神の島への窓口 Hatsuka
弥山ーーMountain
当初、弥山登山する気はありませんでした。
ーースケジュール的に厳しいと思ったため
それでも登った理由は霊峰に呼ばれたとか
スピリチュアルな理由ではなく頂からの眺めを
見てみたいからです。
p.m.2:39ーー弥山登山道
最もポピュラーで道中が比較的楽な「大聖院コース」
登山者の心得です。
山頂までは1時間で行けましたが、頂からの眺め
に心奪われなかなか降りられませんでしたーー
服装はかなり軽装でサンダルで登っていました。
石段が多いのでそれほど苦になりません。
ーー足は痛くなりますが…
基本的には川の流れに逆らって上流へ向かいます。
当然シカも生息してます。
ーー近づかないようにしましょう
p.m.2:51ーー瀧宮神社
小さな神社があるので登山の無事を祈りつつ手を
合わせておきましょう。
安徳天皇に譲位した高倉上皇は平清盛一行と厳島
に参詣し滝宮神社に詣でたそうです。
登山道は整備されていて歩きやすいしここからは
木々が多くなり木陰が涼しく足取りが軽くなります。
p.m.2:53ーー白糸の滝
さっきからチラチラ見えていた滝です。
ダイナミックではありませんが、無数の白糸が
流れ落ちる様子から清涼感を感じます。
p.m.3:17ーー幕岩
巨大な一枚岩になっていて劇場の緞帳(どんちょう)
のような形からそう呼ばれています。
ーーここまでで中間地点です。
p.m.3:23ーー砂防ダム
堰堤は自然の景観を壊さないように岩石で作られて
いて人工物と自然の調和が見られます。
p.m.3:36ーー仁王門
2004年の台風により倒壊しましたが2012年に
再建されました。
2体の仁王像だけは無事で登山する人に対して目を
光らせてるかのようです。
p.m.3:46ーー干満岩(かんまんいわ)
頂上近くには「干満岩」
後述する”弥山七不思議”の一つ。
p.m.3:49ーー弥山頂上
標高535mなので昔の人は
海に山が浮いているかのように見えていたことでしょう。
それを見て神のおわす島として山岳信仰が厳島神社
より先に広まっていました。
巨石がゴロゴロ転がっていて信仰の跡が見て取れます。
p.m.3:54ーー展望休憩所
頂上の展望台は綺麗に整備されていて360度見渡す
ことが出来ます。
広いので寝転んで風を感じたり、疲れを癒す場所として最高です。
ーー利用時間が16時までなのであまりゆっくり
できませんが…
空と海が交わっています。
瀬戸内海の大小様々な島を神様視点で眺望できます。
一度は見たい景色として推奨したいです。
先ほど述べた”干満岩”を含めた七不思議。
現在は見れないものが多いため、二不思議になっています。
トイレも綺麗で山のトイレと思えないほど整備されています。
重要なポイントです!
p.m.4:40ーーくぐり岩
弥山からの絶景を堪能した後は別ルートから
弥山を下りていきます。
巨大な岩の下をくぐります。インディジョーンズ
の映画のセットみたいです。
裏側ですーー
お供え物やお金が岩の割れ目に置き刺さっていて
信仰の対象になっています。
絶妙なバランスで乗っているためいつか落ちるときがくるのかも…
p.m.4:43ーー弥山本堂・霊火堂
空海が開基した御堂で100日間の求聞持秘法を
修されたところと伝えられています。
七不思議の一つーー不消霊火堂(きえずのれいかどう)
806年(大同元年)空海が修行の際の護摩の火で
1200年間燃え続けています。
「消えずの霊火」は平和公園の”平和の灯”の元火
の一つにもなっています。
また大茶釜の中の霊水は万病に効くと言われています。
宮島天然水。
山頂で飲む水は他のどんな飲料にも代えがたいほど
美味しくーー格別です。
p.m.5:36ーー里見茶屋跡
茶屋跡だけあって昔は茶店を営んでいました。
大聖院から30分のところに位置しているので今でも
お茶を提供していたらいいですね~
ここから厳島神社のほうを眺めると大鳥居や遊覧船
などが一望できます。
大鳥居の前に人だかりがあるので弥山を下りたら
真っ先に行きたいと思います。
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
p.m.6:00ーー厳島神社鳥居前
干満時には鳥居まで歩いて行けます。
潮の満ち引きは時間が短いので早めに戻るよう
注意しましょう。
神社の土台はフジツボが大量でちょっとしたホラーです。
鳥居に小銭を挟んでいる人がいますがーー
劣化を促進させるだけなので絶対禁止です。
御利益どころか罰当たります!
宮島うまいもの館ーーGourmet
p.m.7:20ーー木島商店
「焼がき」¥450
触れたら火傷してしまいそうな殻にプニプニの
白い宝石が守られています。
ちゅるっと口の中に入れてしまうと磯の香りと
甘いミルクのような味が広がります。
p.m.7:50ーーうまいもの館
宮島の中で夜遅くまで開いている店として重宝
します。「八昌」や「森脇水産」「くにまつ」
など有名な店舗が暖簾分けしています。
券売機で「かき尽し定食」を注文。
かきの色々な料理が揃っていてどこから食べても
かきの旨味が味わえ楽しめます。
TELL:0829-30-7118
営業時間:10時00分~20時30分
定休日:火曜日
駐車場:無
公式HP:ー
p.m.8:16ーー連絡船乗り場前
すっかり夜も遅くなってしまいました。
歩きっぱなしで足が棒のようです。
フェリーの中で爆睡の予感(笑)
p.m.8:52ーー宮島口フェリー乗り場
以上、宮島口に戻ってきました。
1日で宮島を満喫成功!
厳島神社 大鳥居ーーTri-i
◆Pick up◆
厳島神社ー大鳥居
創建:806年(大同元年)
規模:高さー16.6m 柱間ー10.9m
重量ー約60t
構造:主材ークスの木(防腐、防虫◎)
袖柱ースギ
◯現鳥居は1875年(明治8)の再建
◯平清盛の造営時から8代目
◯木造の鳥居では日本最大の高さ
宮島、厳島のシンボルといったらこの”大鳥居”
が真っ先に候補に上がるほど印象に残ります。
「アキの宮島」日本三景の一つとして有名です。
秋ではなく→安芸です。
昔、広島を安芸と呼びました。その名残から
「安芸の宮島」といいます。
秋の紅葉の季節ももちろん良いですが春には
海岸沿いに桜、夏は新緑、冬は雪景色に
食べ頃のかきーー
一年中楽しめる島です!
これらの仕組みを数百年前に完成していたという事実。
スカイツリーや日光東照宮の五重塔にある心柱など
先人の知恵から学ぶことはまだまだありそうですね!
総括ーーSummary
弥山の山頂に行くためには徒歩とロープウェイが
あります。時間に余裕がある、歩きながら自然を
楽しみたいーーということなら登山をオススメ
します。行きは徒歩で帰りにロープウェイが賢
い選択かも…
厳島神社を最初に創建した人は平清盛ではあり
ません。清盛は現在の原型を作った人物で安芸守
になったときに援助しました。
では誰が最初に作った人かというとーー
宮島に住んでいた「佐伯鞍職(さえきのくらもと)」
という名の神主が593年(推古元年)
”市杵島姫命”(いちきしまひめのみこと)
を祀るために社を建てました。
ーーイチキシマ→イツクシマの由来になったと
いいます
なんとなくわかるーー平清盛の偉業【5】
平安時代に大輪田泊と呼ばれていた港が
波風を受け被害が出たため、防波堤を築き船を
守ろうとした。難工事を極めていたが清盛は
人身御供を良しとせず代わりにお経を書いた岩
を海に沈め、それが経ヶ島と呼ばれるようになった。
ーー古い迷信や風習に囚われず人命を優先
(次回)ーー本気で元気になりたい人が訪れる
ラーメン屋から教えてもらった
広島最大の古墳