太宰府ーー天神様の御膝元 Dazaifu
目次ーーIndex
太宰府天満宮ーーShrine
太宰府といえば年間1000万人もの観光客が集まる
福岡の中でも屈指の観光地。そのため車で行く場合
駐車場が気になるところーー
駐車場はたくさん用意してありますが
参拝だけでなく参道での食べ歩き、博物館など
1日観光して安く抑えたい場合こちらが便利です。
参道の入口かつ敷地が広いため徒歩8分で
大宰府天満宮まで1日で500円、8時~17時まで
たっぷり大宰府周辺を堪能できます。
ーー空いてたら参道近くに停めるとさらにスムーズです
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03169.jpg)
夜間に大宰府に着いたので散歩がてら下見に
行ってきます。
オレンジ色の街灯が白い石畳に反射して雰囲気
が良いです。昼は賑やかなのに夜の風景は哀愁
を感じます。
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![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03195-f78ae.jpg)
ー心字池と太鼓橋ー
この池は「心」という字をかたどったものです。
太鼓橋と直橋の3つの橋は仏教思想にある
過去・現在・未来の三世一念の相を表したものです。
この池を渡ることにより、”三世の邪念を祓う”
ともいわれ参拝する前に身を清める橋になって
います。
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ー志賀社ー
御祭神は綿津見三柱神。海上安全の守護者として
奉祀されています。
社殿は1458年(長禄2)屋根は入母屋造りで正面
に千鳥破風を付けています。
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ー如水の井戸ー
初代福岡藩主黒田長政の父ーー黒田官兵衛
剃髪後は”黒田如水”と名乗りました。
天満宮を深く崇敬していてこの地に草庵を建て
2年間の隠棲の際に使用していた井戸です。
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ー麒麟および鷽像ー
鷽像(うそぞう)は幸運を運ぶ天満宮の守り鳥。
麒麟は菅原公をたたえたもので、おもしろい
エピソードがあるため、後に紹介します。
取水舎に張ってある水は綺麗に透き通っています。
冷たく気持ちいいです。
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ー御神牛(ごしんぎゅう)ー
広い境内には数頭の牛がいます。
楼門の横の牛は目立つため、撫でられすぎて
色落ちしています。
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立派な入母屋造りの二重門。
取水舎側からは二重門にしか見えませんが
御本殿からは下層に屋根のない一重門に見える
いうカラクリが隠されています。
ーー通った後に振り返って見てみてください
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03234-b2d43.jpg)
ー御本殿ー
毎朝行われている朝拝にしれっと参列しました。
神主さんから大幣を振ってもらって朝から清々しい
気持ちになります。
本殿横に飛梅と呼ばれる御神木です。
京の都から主である道真公を慕って太宰府の屋敷
の庭へ飛んできたと言われています。
◆Pick up◆
太宰府天満宮
創建:919年(延喜19)
御祭神:菅原道真
構造:五間社流造檜皮葺
◯全国天満宮の総本社
◯道真公の霊廟として祀る
◯日本三大天神
「太宰府天満宮」「防府天満宮」「北野天満宮」
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03231-dcc64.jpg)
なんとなくわかる菅原道真
エリート街道まっしぐらの天才。
火雷天神と恐れられた怨霊から学問の神様。
どちらの顔が正解??
学者の家計出身の道真。父親に教育を受け
才能を開花させていく。
ーー宇多天皇に抜擢され出世
⇩
齢50にして遣唐使に命じられるが、辞退し
危険性と財政を苦慮し廃止にもっていく
ーー税負担を軽減し、民衆から支持される
⇩
右大臣に任命されるが、学者の家柄では
身に余るということで辞退しようとするが
藤原時平に二心ありと疑われ、太宰権帥に左遷される。
ーー「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
と庭前の梅の花に別れを告げた
⇩
左遷から2年後、太宰府の地で亡くなる。
その棺を牛車で運んでいたところ、牛が伏
して動かなくなる
ーー道真公に従い、その地に道真を埋葬し
後に太宰府天満宮を建立したと言われる。
道真が死去した年より京の都では疫病、雷雨や
干ばつが続き左遷に追いやった時平は病に倒れる。
さらに落雷で左遷に関わった藤原氏の者は命を奪われる。
ーー後醍醐天皇はそれを機に病に倒れ亡くなる
⇩
道真の御霊を鎮めようと雷など自然災害の神々
を祀っていた”北野神社”に道真を共に祀る。
ーー雷神と恐れられた道真には最適な場所だった
⇩
無実が証明され天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)
と神格化。「天神さま」と親しまれ
全国12,000社で崇められる。
参照:
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03258.jpg)
ー包丁塚ー
本殿の裏手には使い終えた包丁を奉納し
調理した食材の霊を鎮め、業界の繁栄を
祈念しています。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03263-35d6f.jpg)
ー筆塚ー
「書道三聖」と呼ばれた菅原道真
にちなんで書道の神様として信仰されています。
ーー信仰の幅が広い。さすが学問の神様!
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ー梅の種納所ー
種の中には天神様が宿るといわれているため
梅の種は無暗に捨ててはいけません。
中を覗くと、多数の梅の種が納められていました。
戦利品ーーSENRIHIN
Booty
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03264.jpg)
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03266-3b6f2.jpg)
友人が一級建築士に挑戦中ということで
巫女さんに相談しながら買いました。
一発合格してくれたら私も嬉しいです。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03268.jpg)
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03272-720a9.jpg)
自分のことも占ってみました。
安定の”末吉”相変わらずパッとしない内容(汗)
おみくじには道真公の歌が書いてあるのですが
道真本人ではなく公母が道真公に将来の
期待を寄せた歌でした。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03385.jpg)
ー天開稲荷社ー
本殿のさらに奥。筆塚から小道を進んでいくと
小高い山の上にある急な階段を登ります。
人が全くいないので太宰府の敷地にあること
をうっかり忘れてしまいそうになります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03378-43c13.jpg)
階段の上には太宰府にあるあまり知られていない
開運スポット。九州最古と言われる稲荷神社があります。
鈴が13本あります。手前の干支の鈴を鳴らし、奥の
大きな鈴を鳴らすという変わった参拝方法です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03381.jpg)
奥の院は拝殿を超える最強開運スポットです。
ここまで来たなら奥の院まで足を運びましょう。
名前の由来である天に開かれた御社ということと
岩屋の中にある厳かな空気。まさにパワースポット。
お詣りするには膝を付かないといけません。
ーー不思議な空間に寒気を感じながらお詣り
したことを覚えています
一蘭ーーGourmet
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03305-f1192.jpg)
さらに運気をあげたいなら参道にある”一蘭”
で食事しましょう。
器が合格=五角形だったり、麺の長さが通常より
59㎝で長い合格麺。
とことん太宰府天満宮の御利益にあやかった
こだわりを感じます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03308-23b8d.jpg)
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03306.jpg)
店に入ったときの掛け声は一瞬びっくりしますが
「幸せー!」「合格でーす!」聞いてるだけで
嬉しくなります。
他の一蘭の店舗同様に席ごとに仕切られていて
味の濃さ、こってり、麺のかたさ、ねぎの有無
など自分好みに細かく設定できます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03314.jpg)
「合格ラーメン」¥890
一蘭はどこに行っても味がブレません。
こってりな豚骨に細麺ストレート。
赤い秘伝のタレが私は好きです。単調になりがちな
味に新しい風を与え、新鮮な気持ちでまた
食べ始められます。
丼の底には「決定」の文字が書いてある演出が
ありますが、この後の食べ歩きを考え
飲み干せませんでした。
総括ーーSummary
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/08/DSC03273-6b2a9.jpg)
生前、道真は善政を敷いて民衆を導く存在として
常に人民に寄り添ってきました。
死後も立場の弱きものが不当な扱いを受ける
ことに我慢ならなかった道真は罰を与えた
一種の正義のヒーローとして人々の心の拠り所
になり天神様、学問の神様や様々な信仰の対象
として末永く愛されているのではないのでしょうか。
通りゃんせ(とおりゃんせ)は信号待ちのときなど
よく耳にする歌だと思います。江戸時代から続く
わらべうたで、独特のメロディーと歌詞にどこ
となく不気味さを感じる童謡です。
特に「行きはよいよい、帰りはこわい」という
部分は有名です。見張りに通る許可を貰えたが
帰り道はご用心。
7つまでは子は神様のものであり
7つからは人間になるという解釈ならば
これから先、神様の加護はなくなり自分の力
で生きていかなければいけない。
そんな警告めいた唄なのかもしれません。
関所役と通行人役に分かれて遊んだり、しばしば
埋蔵金や様々な伝説に絡められたりします。
解釈が色々とされてますが、作者不明のため
真実はわかりません。童謡は時代背景など
エピソードが隠されておりロマンがあり興味深いです。
(次回)ーー本殿へと向かう参道には誘惑がいっぱい!?