米子ーー山陰の大阪 Yonago
天の真名井ーーSpring water
ふるさと館から目的地に近づくと徐々に道が細く
なり、道路も入り組んでいてわかりづらいですが
田んぼや畑などの田園風景が広がっていく光景は
美しいです。
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専用駐車場と中間地点に大きな水車が目印となって
いて休憩所もあります。
そこから程なく歩いた先に”天の真名井”があります。
◆Pick up◆
天の真名井(あめのまない)
古事記・日本書紀
真名井=神聖な井戸
天の真名井=神聖な水につけられる最上級の敬称
◯名水百選(1985選定)
◯山陰を代表する名水で1日2,500tの湧き水と
して生活用水からニジマス養殖まで活用
◯地域住民にとってなくてはならない水源
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クリアな天然水を口に着けると冷たさと同時に味わ
い深い香りが広がります。
夏は冷たく気持ちよいですが冬は温かくなるらしい
です。
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泉川の下流に弥生時代の遺跡「角田遺跡」があり
2千年も前から集落の生活を支えてきた歴史を持つ
清水です。
高井谷集落では水神を祀っており、四季折々に
”底ざらえ”をしているため古代の姿のまま保存
されています。
お菓子の壽城ーーCastle
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1769.jpg)
お菓子の壽城(ことぶきじょう)
敷地面積 :約12,699㎡(3,811坪)
形 式 :瓦葺入母屋造り
鉄骨鉄筋量 :730トン
天守閣の高さ:27m
総 工 費 :24億円
オープン :平成5年4月25日
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ではなくこちらですーー
見た目は日本のお城でヘンゼルとグレーテルに出て
くるお菓子の家ほどファンシーではありませんが
お菓子を作る工場にお菓子の売場がありまさに
”お菓子の城”と言えるのではないのでしょうか。
立派な天守閣を持つ城郭はかつてこの地で栄えた
米子城を彷彿させます。
正直、訪れる予定はなかったのですが遠くから
でも見える天守閣の内部を見てみたいという
好奇心に負けて立ち寄りました。
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1階は主にお菓子作りの工場とショップになっていま
す。色とりどりの銘菓や名産が揃っていて、鳥取の
お菓子が全部この城に集まっているかのようです。
ーー試食も多く鳥取のお土産を選ぶ場合は”壽城”
で決まりですね
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1771.jpg)
”チャーリーとチョコレート工場”のようなメルヘンで
ファンタジーな工場見学とは程遠いですがガラス越
しに製造工程を見学でき清潔感あふれる空間です。
作業している人は手際よく次々とお菓子を完成させ
ていました。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC02775.jpg)
2階のスナバコーヒーは広いスペースになっているの
でモーニングなどブレイクタイムに最適です。
私は¥540のモーニングセットを頼みました。パン
はふわふわで緑黄色野菜のサラダ、ゆで卵に
デザートまで理想的な朝食です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1782.jpg)
肝心のコーヒーはスタバに勝るとも劣らない味です。
コーヒーを飲み終わってカップの底を覗くと、砂丘
とラクダという絵柄が実に鳥取らしいサプライズ
で嬉しくなります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC02774.jpg)
”コーヒーの聖地とっとり 共同宣言”
名だたる面々の署名により、「コーヒーの聖地」
に定められました。
ーーまさか鳥取県知事も自身のダジャレによって
聖地に認定されるとは夢にも思わなかったろうに…
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1778.jpg)
3階からの景色は窓越しで悪天候のこともあり、期待
していたほどではありませんが遠くに見える大山は
綺麗でした。
ツイてる神社には1人分しか通れない螺旋階段を
上って行きます。ツイてる鐘があり壽城には
ツイてるシールなどのツイてるグッズが売っています。
ーー旅を続けられている時点で充分”ツイてる”ので
買ってないですけどね
TELL:0859-39-4111
営業時間:月~金 9時00分~17時30分
土・日 9時00分~18時00分
定休日:無休
駐車場:有
西伯郡伯耆町ーー富士山に見える伯耆大山 Hokityo
植田正治写真美術館ーーMuseum
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1793.jpg)
山の上に佇むコンクリート建築の美術館。美術館に
はコンクリートがよく合います。
展示物だけでなくーー外観、内観、展示方法など
ロケーションと楽しむ要素がたくさんあります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1796.jpg)
建築家ーー高松伸が設計した「植田正治写真館」
周辺の田園との調和。逆さ富士ならぬ逆さ大山
館内から大山がちょうどいい角度で望めたり様々
なギミックが訪れる人を驚かせ、楽しませてくれます。
植田正治
出生地:鳥取県西伯郡堺町(現境港)
大正2(1913年)~平成元(2000年)87歳没
経歴:昭和7(1932年)19歳で写真館を開業
⇩
・写真のコンテストで数々の賞を受賞。特に
1980年代以降は多数の展覧会を開催し
精力的に活動
・生地の鳥取から砂丘を舞台に人物をオブ
ジェとしてモダニズム溢れる作品を
「演出写真」世界からと称され、”Ueda-cho”
(植田調)として海外から評価が高い
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2018/09/DSC03219.jpg)
日本を代表するカメラマン”植田正治”は砂丘を
「大きなホリゾント」と捉えます。
ホリゾントとは写真館などのスタジオで記念撮影を
するときに使う背景の紙のことを指します。
砂丘を大きなスタジオとして砂と空だけの舞台に
して写真に欠かせない場所にしました。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG6426.jpg)
入館料:一般¥900
高く感じますが、世界の植田の作品がこの素晴らし
い空間で見られると思うと安いくらいです。
展示物である写真の撮影は禁止なので建物内や特定
のアートだけ写真が撮れます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC02809.jpg)
開口部を多く設け重厚なコンクリートを軽い
イメージに変えて静寂の中に落ち着きを生み
ゆったりと作品を観覧したり、休憩することができます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC02816.jpg)
窓に帽子が描かれていて近くには傘や杖といった
小道具が用意してあるので思い思いの撮影ができ
ます。
1人で訪れても反対側には写真台も何もないので2人
で行かないと記念撮影ができません。
ーーちょっちずれたかな。1人じゃ難しい…
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC02804.jpg)
空模様は朝から悪かったのですが、逆さ大山のとこ
ろでついに雨が降ってきました。
ーーこれじゃあシルエット大山ですね
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC02818.jpg)
植田正治写真館は1995年9月23日に開館しそれから
20年の間で72もの個展が開催されてきました。
壁にはそのリーフレットが飾ってあり、真似したく
なるようなポスターのデザインばかりです。
総括ーーSummary
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2021/02/KIMG1787.jpg)
米子市の水道水は「おいしい水研究会」で全国32市
の一つに選ばれており、世界の様々なイベントで
配ったところ大好評でした。
”真名井”と名乗っているスポットは全国的に存在して
おり、このことから日本が美しい自然と水に囲まれ
ていることがわかります。
壽城は吉川広家が築城した米子城をモデルにして
おり、一国一城令を免れたにも関わらず版籍奉還
の折、主不在のため格安で買い取られただけでなく
風呂の薪に利用された悲しき城です。城内の売場
では自分から試食に手を出すのが苦手な人でも気前
よくオススメしてくれるのでたくさん試食して
お土産選びに失敗しないようにしましょう!
植田正治美術館は植田正治を知らなかった私でも
十分楽しむことができました。
写真を見てから鳥取砂丘へ行く流れがベストだと
思います。構図を真似てみたり小道具を持って
行ったりと演出をしてみることでいつもと違った
写真を撮って楽しみましょう
(次回)ーー神々のふるさとである山陰で妖怪大量発生!