唐津ーー白砂清松に残る伝説の舞台 Karatsu
虹の松原ーーScenic spot
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00630-16ba7.jpg)
約400年前、初代唐津藩主寺沢広高が防風・防潮
のため海岸線の砂丘にクロマツを植林したのが
始まり。
なぜ虹の松原と名付けられているのかというとーー
虹が頻繁に見られるとか、虹が綺麗に見える
とかそういった理由ではありません。
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松原の長さが8km(二里)から
二里の松原→「虹の松原」
もしくは弧状に広がる松原を虹に見立てた
ことが由来となっています。
◆Pick up◆
虹の松原
起源:1604年(慶長9)
植林:肥前唐津藩、初代藩主寺沢広高
総面積:約216ha
現在の規模ー長さ4.5km、幅500m程度
100万本のクロマツ
◯日本三大松原
(静岡県静岡市清水区”三保の松原”
福井県敦賀市”気比の松原” 佐賀県唐津市”虹の松原”)
◯日本の白砂青松100選 日本の渚百選
かおり風景100選 日本の道100選
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駐車場はいくつか配置されていますが全長8km
もあるので、全て把握するには徒歩で周るしか
ありません。
私が停めた場所は中間の約20台、からつバーガーの
移動販売車がある駐車場です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00648-e9a3b.jpg)
一面松の海なのでマップを見ながらでも方向感覚
が狂いそうになるため、国道か海を見失わずに
進みましょう。
全体的に松が斜めになっているので自然に自分の
体が傾いてしまいます(笑)
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海が近いので小径を一直線に抜けると視界が開けて
明るい海がバァーと広がる開放感が爽快です。
ーー海岸線に高島が望めます
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00637.jpg)
海側からだと海岸線に沿って地平線の彼方まで
続いているように見えて印象的です。
白砂青松のため、若い松も老松も生育旺盛。
樹幹、枝、曲松も風景の一部として
国内の松原で唯一”特別名勝”に認定されました。
虹の松原には不思議な言い伝えが7つあるので
散策の際に探しながら歩いてみるとただ歩き回る
より楽しくなります。
七不思議ではなく八不思議!?
七不思議を知ってしまったら何かが起こると
いいますが、八番目の秘密を知ったとき果たして…
8個中2個も秀吉が関わっていることから秀吉の
影響力はこの地まで届いていることに驚きを
隠せません。
ーー藩政時代なので事実無根なのが気になりますが…
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4個目の七不思議。麻生商店の裏側にあります。
日本号でも、さらにもっと長尺な槍でも掛けられ
そうです。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00646-9b3e0.jpg)
6個目の七不思議。
確認しようとしましたがカランが付いていないので
水を出すことができませんでした。
からつバーガー唐津地区・松原本店ーーGourmet
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00659.jpg)
虹の松原に根ざして店を構えて創業50年。
初めて虹の松原に訪れる人でもそうでなくても
見かけたら一度は足を運んでしまう魅力があります。
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値段も一番高くて490円の「スペシャルバーガー」
リーズナブルに本格的なハンバーガーを食べること
ができます。
ということで「スペシャルバーガー」を注文。
車のナンバーを伝えると出来上がったら車まで
持ってきてもらうサービスもあります。
たっぷりのソースに佐賀県産のビーフパテと
ハムやチーズ、卵、レタスが挟んである
スペシャルバーガー。
焼き立てのバンズからは具材がはみ出していて
ボリューム満点です。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00661.jpg)
またオリジナルステッカーも販売していて佐賀に
関するものからおもしろ系まで多く取り揃えられ
ています。
移動販売形式なので虹の松原以外にも唐津市内
に数店舗あって気軽に食べに行けます。
TELL:0955-56-7119
営業時間:10時00分~20時00分
休業日:ー
駐車場:有
関連サイト:ー
唐津城ーーCastle
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00725.jpg)
舞鶴橋はビュースポットです。橋上から見ると
まるで海に浮かぶモン・サン=ミッシェルの
ように見えます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00670-23287.jpg)
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00676.jpg)
暑い日が続いていたので嬉しいですね。
天守閣までは長い石段が立ちはだかるので
早く冷やし唐津城を全身で感じたいです。
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◆Pick up◆
唐津城 別名:舞鶴城
築造年:1608年(慶長13)
築造主:寺沢広高
構造:城郭ー連郭式平山城、天守ー不明
1966年天守再建ーRC造複合式望楼型5層5階地下1階
◯再建造物ー天守、復元櫓・門・石垣・堀
◯築城にあたって名護屋城の解体資材を用いられ
たと伝えられる
◯城を頭として砂浜が翼を拡げた鶴のように見え
ることから舞鶴城と呼ばれる
ることから舞鶴城と呼ばれる
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00672.jpg)
エレベータも併設しているので石段を登る
体力に自信がなかったら利用をオススメします。
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天守閣は五層五階、地下一階で博物館、最上階は
展望所になっています。
写真撮影はNGなので軽く紹介するとーー
1階は観光案内。唐津城を中心とした観光情報や
食事処、おみやげ屋など魅力ある施設を紹介
しています。
2階は歴史フロア。中世から近世までの唐津の歴史
の資料が展示されています。
3階は唐津が誇る素朴な風情と趣のある文化
芸術品、唐津焼。
4階は市民ギャラリーや休憩スペース。
冷えた館内でくつろげます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00691-86947.jpg)
5階は展望フロア。
東側。日本三大松原の「虹の松原 」が一望
できます。松原の後ろにある大きな山は”鏡山”
山頂からは虹の松原が扇状に広がった絶景が
望めます。今から行くと暗くて見えなくなって
しまう恐れがあるため翌日早朝に向かいます。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00702.jpg)
北側。玄界灘の島々が一望できるパノラマになって
います。一番大きな島は「高島」宝当神社という
大変縁起の良い神社があります。
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00679-babb1.jpg)
唐津城には元々天守は建っていませんでした。
記録にも存在しておらず、廃藩置県によって
廃城になったのち、昭和41年に「肥前名護屋城
図屏風」の名護屋城天守をモデルにした模擬天守
が建てられたといいます。
住所:佐賀県唐津市東城内8番1号
TELL:0955-72-5697
開館時間:9時00分~17時00分
休館日:12月29日~12月31日
入館料:一般¥500 小中学生¥250
総括ーーSummary
![](https://yashizaru.com/wp-content/uploads/2019/11/DSC00693.jpg)
寺沢広高は虹の松原の植栽に力を入れました。
「この中に自分が愛してやまない松が7本だけある」
と言ったといいますがどの松と指定されてはいません。
住民は自分の管理している松がーーだったら
と心配になり、全ての松を大切にしたといいます。
寺沢は統治者としては非常に優秀で領地に善政を施き
地元ではその官位から志摩様(しまさま)と呼ば
れて慕われていました。
しかし、キリシタン弾圧が行われ、島原・天草の乱
を起こした責任を問われ、寺沢家は跡継ぎの堅高
の時に断絶してしまいました。
そのために名君と呼ばれるも広高は全国的に知名度
が低いと言われています。
虹の松原の美しさを保つため、今なお続く、松葉
かきや草抜き運動は名君寺沢広高との約束を守る
市民のおかげで素晴らしい景勝地は形成されて
います。
(次回)ーー違う角度から虹の松原を望む
唯一唐津に残る東京駅の姉妹建築