【松江フォーゲルパーク】in島根2ーー伝統の出雲そばと花咲き誇り、湖畔に広がる鳥の楽園

島根ーーShimane
松江ーー伝統残す水の都 Matsue
あごだしを使った白湯ベースが看板メニューである
ーー麪屋ひばり(めんやひばり)
 
飛魚は山陰では顎が外れるほど美味しいということ
から”あご”と呼びます。駐車場はわかりづらいです
が、少し離れたところに数台停めることができます。
 
食べログ第1位、島根No.1の呼び声高く、ご当地
素材を使った「白湯ラーメン」¥780
お店のイチ押し!魚介と白湯のブレンドスープに
麺は中太で完成度の高い一杯です。
 
さらに上に乗っているピリ辛の肉味噌と魚粉を溶く
と一杯で三度味の変化が楽しめます。
ミニ焼豚丼¥380。ホロホロの焼豚と出汁がご飯に
染み込んでいて一気にかっこんで食べます。
魚介つけ麪などの他のメニューも充実している
ので食べてみたいものです。
 

TELL:0852-21-5062
営業時間:昼の部 11時30分~15時00分
     夜の部 17時00分~21時00分
定休日:元日、1月2日
駐車場:有

公式HP:ー

そば処八雲庵ーーGourmet

松江城の敷地にある武家屋敷の中に
小泉八雲(ヘルン旧居)”の旧居
八雲が愛した日本庭園など夫婦で過ごしたこの旧居
は1940年(昭和15年)に国の史跡に指定されました。
 
小泉八雲

旧名パトリック・ラフカディオ・ハーンは
万博や古事記などの影響を受け来日を決意。
松江に赴任し、念願であった”武家屋敷”を
借用。
英語教師として教鞭を執る傍ら、著作家
として文学のジャンルを中心に著作する。
「雪女」「耳なし芳一」などが代表作の明治の文豪。
 
周りに武家屋敷が建ち並ぶ中に溶け込むようにある
ーーそば処八雲庵
 
敷地内は庭が広がり、11時に関わらず店内は多くの
観光客で賑わっています。幸い待つことなく案内
してもらい席に着くことができました。
席から覗く庭園はきれいに手入れされており、期待
は膨らむばかりです。
 
看板メニュー「鳥なんばんそばと割子一段
¥1160をオーダーして待っている間店内を
見渡すと有名人のサインが天井の梁や壁に
所狭しと飾られていました。
ーー落ちてきたらあぶないなあ
 
底が透き通って見えるくらいクリアな出汁に歯応え
充分な鴨肉。シャキシャキな白ねぎ。
そばを一口啜り、鴨肉を食らう。そしてまたそば
を啜る。あっという間になくなってしまいます(笑)
 
濃い目の甘口醤油のつゆを割子にかけ、ねぎや刺激
のあるもみじおろしをカスタマイズして自分専用の
器を作ります。喉越しが良く香りの強いそばは
わんこそばみたいに何杯でもいけそうです。
最後はそばつゆを頼み、余すことなくそばの旨味を堪能します。
 

Column

割子
島根県出雲地方の郷土料理
風味の強い挽きぐるみのそば粉を使用した色味
の濃いそばを割子(わりご)という三段重ねの
朱塗の丸い器に盛って刻みねぎ・もみじおろし
・かつおぶしなどの薬味をのせ、つゆをかけて食べる。

TELL:0852-22-2400
営業時間:10時00分~15時00分
定休日:無休
駐車場:有

公式HP:https://www.yakumoan.jp//

松江フォーゲルパークーーPark

花は愛でるだけで食べることもできないので、あま
り興味が湧きませんでしたが、だだっ広い駐車場
にある和風の長屋の建物を見て期待感が高まって
まいりました!
 
木造のエントランスでは入園料を払わずに色々な
種類のフクロウに出会えます。
 
所狭しと飛び回ってるかと思ったら、おとなしく
チョコンと木に止まっています。
ーー夜行性だから仕方ないね
 
入口である自動襖を開けて入園料:大人¥1,540
温室ドームに足を踏み出すと目の前に花が広が
って視界が明るくなります。
 
松江フォーゲルパークは宍道湖・湖畔の丘陵地に
広がる32万㎡の敷地に面積1万2,000㎡の4つの
展示温室や展望台が屋根付きの回廊で連結された
「全天候型」のパーク。雨の日でも快適に園内
を周ることができます。
 
どこから周ったらいいのかはパンフレットに順路が
書いてあるのでまずは動く歩道、長い長いエスカレ
ータを上ります。
 
ゴールが見えません。一体何メートルあるのか
どのくらいの高さまで行くのか。
 
3分ほどしてエスカレータの終わりが見え展望台に
着きます。
標高は松江城と同じ約53m。東西に長い宍道湖
よく晴れた日には大山も望めます。
 
木の庇付きの通路を通り、「ウォーターフォール
エイビアリー(水鳥温室)」に順路通り向かいます。
ここでは限りなく自然に近い姿でたくさんの水鳥と
出会えます。
 
赤色が鮮やかな”ショウジョウトキ
トキの落としモノに注意してくださいの注意書きが
あるので頭上には常に気を張らないといけません。
 
このアヒルがなかなか曲者(笑)触ろうとすると逃げ
諦めようとすると近づきこんなパターンを3回ほど
繰り返してついには諦めました。
 
他にもトキの仲間、”フラミンゴ
モモイロペリカン”など鳥の王国と言うにふさわしい開放的
な空間です。
 
ふれあい広場は土日祝限定なため、普段近づくと
逃げてしまう鳥たちとふれあうことは叶いませんでした(悲)
 
園内が広いので次の目的地までの通路も長いです。
「トロピカルエイビアリー(熱帯鳥温室)」にはさらに
多くの鳥がガラス越しに見ることができます。
 
中央には色とりどりの南国の植物が生い茂っていて
まさに花と鳥の共演といったところです。
 
トロピカル繋がりで東南アジアの神話に登場する
ガルーダの像があります。
ジャングルの雰囲気には合っていますが、なぜ
ガルーダ?まさか鳥繋がりってことですか。
 
ガルーダ

ヒンドゥー教神話に登場する主神格のビシュヌ
神の乗り物とされる不死の神鳥。
インドネシアの国章、鷲をモチーフ。人間の姿
をした姿で世界を支えるほど大きいと言われる。
インド神話において、ナーガ族との永遠の抗争
を続けており聖鳥として崇拝される。
 
鳥の種類と鳥に関するクイズが豊富で全部周ってい
たら時間がどんどんと経ってしまいます。
 
パンフレットには約1時間で周ることができると
書いてありますが生態の説明や観察をじっくりして
いると1時間以内に収まりません。
 
雄々しいですね。”ワシノスリ”といって小動物や爬虫
類を捕まえる大型のタカです。
 
ワシとタカの違いってわかりますか?同じタカ科
なんですけど体の大きさで判別します。
大きめのものを「ワシ」小さめのものを「タカ」
といいます。
ーー素人目には判別できませんね
 
こんな至近距離でペンギンを見たのは初めてです。
南アフリカに生息する”ケープペンギン”
 
触れてしまいそうな距離まで近づいてきたので手を
伸ばしてみたのですが、すごい勢いでつつかれそう
になったので急いで手を引っ込めました。
ーーよいこのみんなはマネしないように
 
しかし、こんな熱帯の気候で狭いプールで大丈夫
なんですかねー。
ストレス堪らないか心配になります。
 
「パラダイスホール(ふれあい温室)」ではその名の
通り、1カップ¥100でエサやりを体験できます。
 
飼育員のお姉さんに鮮やかな鳥群がってきます。
エサが貰えるってわかるんですね。
 
水鳥池を眺めながら、園内をぐるっと周る形で
センターハウスに戻ります。
 
15時ジャスト!ちょうど”フクロウショー”が始まる
ところです。
ーー狙ってたんですけどね(喜)
 
まずは動きの速そうなフクロウが挑戦です。
2人のスタッフが距離を置き、そこから合図を出すと
腕に戻ってくるキャッチボールのような空中ショー
です。頭上すれすれで滑空してくるダイナミックです。
 
続いて一回り大きい鳥です。頭が重そう。気分屋の
ようで合図をしてもなかなか動いてくれません。
 
何回か呼び、大きな羽をバサバサと羽ばたかせて
スタッフの元に飛びます。
ーーもっと訓練したらハリーポッターみたいに手紙
  を届けてくれるのだろうか
 
再び戻ってきたセンターハウスでは年中満開の
ベゴニア・フクシアを中心とする1万種類もの
花が咲いています。
 
季節、天候関わらず温室内で満開の花を眺め
られます。
 
縁結びのスポットーー幸せの椅子
アイビーゼラニウムの花に囲まれたベンチ。花言葉
は「真実の愛」
 
深い絆で結ばれたカップル同士、夫婦で座ってみて
ください。
 
園内で一番人気のスポット。ベゴニアがハート型に
飾られています。花言葉は「愛の告白」
フォトスポットとして人気を博しています。
 
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
川辺を歩いていると時々遊覧船が通ったりして風情
ある光景が眺められます。
城下町を水陸両方散策して松江の町並みを満喫しましょうーー
 
出雲限定の”ぼてぼて茶
島根県出雲のウケヂャ、ポテポテ茶と呼ばれます。
振り茶の一種です。
 
何が”ぼてぼて”かというとーー乾燥した茶の花を入れ
煮出した番茶を丸みのある筒茶碗に注ぎ、特殊な長
めの茶筅に塩をつけ泡立てます。このときの音が
「ぼてぼて」と聞こえたことからこの名がついた
といわれています。
 
さらにお茶の中に十穀米、黒豆、高野豆腐、椎茸
などの煮物やたくあんなどの具財を少量入れると
完成です。非常食として庶民の間食として親しま
れてきました。
ーー少量なので具材感は感じませんがお茶の渋み
  が感じられます

総括ーーSummary

日本三大そばである”出雲そば”
そば処になった経緯としてーー特産地の出雲地方
において、寒さに強く収穫までの期間が短く痩せ
地でも栽培できるそばの実が栄えました。
 
さらに、松平藩初代藩主の松平直政が松本藩から
国替えとなった際に信濃からそば職人を連れて
きたことでそば食が流行りました。
 
私は元々花にあまり興味はなかったのですけど
松江フォーゲルパークに行ってみた結果
今はーー花はいいよねえ~
と思うようになりました。山陰地方は雨が多く
外で遊べない時は室内で花や鳥に触れられる
施設が重宝します。
 
花と鳥、一見共通性がないように感じますが、花の
恩恵を受けている鳥は相当数いて花も花粉を運んで
もらったりと実はウィンウィンの関係ですーー
 
(次回)ーー神無月と呼ばれない地、八百万の神様大集合!
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