太宰府ーー天神様の御膝元 Dazaifu
目次ーーIndex
太宰府天満宮ーーShrine
太宰府といえば年間1000万人もの観光客が集まる
福岡の中でも屈指の観光地。そのため車で行く場合
駐車場が気になるところーー
駐車場はたくさん用意してありますが
参拝だけでなく参道での食べ歩き、博物館など
1日観光して安く抑えたい場合こちらが便利です。
参道の入口かつ敷地が広いため徒歩8分で
大宰府天満宮まで1日で500円、8時~17時まで
たっぷり大宰府周辺を堪能できます。
ーー空いてたら参道近くに停めるとさらにスムーズです
夜間に大宰府に着いたので散歩がてら下見に
行ってきます。
オレンジ色の街灯が白い石畳に反射して雰囲気
が良いです。昼は賑やかなのに夜の風景は哀愁
を感じます。
ー心字池と太鼓橋ー
この池は「心」という字をかたどったものです。
太鼓橋と直橋の3つの橋は仏教思想にある
過去・現在・未来の三世一念の相を表したものです。
この池を渡ることにより、”三世の邪念を祓う”
ともいわれ参拝する前に身を清める橋になって
います。
ー志賀社ー
御祭神は綿津見三柱神。海上安全の守護者として
奉祀されています。
社殿は1458年(長禄2)屋根は入母屋造りで正面
に千鳥破風を付けています。
ー如水の井戸ー
初代福岡藩主黒田長政の父ーー黒田官兵衛
剃髪後は”黒田如水”と名乗りました。
天満宮を深く崇敬していてこの地に草庵を建て
2年間の隠棲の際に使用していた井戸です。
ー麒麟および鷽像ー
鷽像(うそぞう)は幸運を運ぶ天満宮の守り鳥。
麒麟は菅原公をたたえたもので、おもしろい
エピソードがあるため、後に紹介します。
取水舎に張ってある水は綺麗に透き通っています。
冷たく気持ちいいです。
ー御神牛(ごしんぎゅう)ー
広い境内には数頭の牛がいます。
楼門の横の牛は目立つため、撫でられすぎて
色落ちしています。
立派な入母屋造りの二重門。
取水舎側からは二重門にしか見えませんが
御本殿からは下層に屋根のない一重門に見える
いうカラクリが隠されています。
ーー通った後に振り返って見てみてください
ー御本殿ー
毎朝行われている朝拝にしれっと参列しました。
神主さんから大幣を振ってもらって朝から清々しい
気持ちになります。
本殿横に飛梅と呼ばれる御神木です。
京の都から主である道真公を慕って太宰府の屋敷
の庭へ飛んできたと言われています。
◆Pick up◆
太宰府天満宮
創建:919年(延喜19)
御祭神:菅原道真
構造:五間社流造檜皮葺
◯全国天満宮の総本社
◯道真公の霊廟として祀る
◯日本三大天神
「太宰府天満宮」「防府天満宮」「北野天満宮」
なんとなくわかる菅原道真
エリート街道まっしぐらの天才。
火雷天神と恐れられた怨霊から学問の神様。
どちらの顔が正解??
学者の家計出身の道真。父親に教育を受け
才能を開花させていく。
ーー宇多天皇に抜擢され出世
⇩
齢50にして遣唐使に命じられるが、辞退し
危険性と財政を苦慮し廃止にもっていく
ーー税負担を軽減し、民衆から支持される
⇩
右大臣に任命されるが、学者の家柄では
身に余るということで辞退しようとするが
藤原時平に二心ありと疑われ、太宰権帥に左遷される。
ーー「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
と庭前の梅の花に別れを告げた
⇩
左遷から2年後、太宰府の地で亡くなる。
その棺を牛車で運んでいたところ、牛が伏
して動かなくなる
ーー道真公に従い、その地に道真を埋葬し
後に太宰府天満宮を建立したと言われる。
道真が死去した年より京の都では疫病、雷雨や
干ばつが続き左遷に追いやった時平は病に倒れる。
さらに落雷で左遷に関わった藤原氏の者は命を奪われる。
ーー後醍醐天皇はそれを機に病に倒れ亡くなる
⇩
道真の御霊を鎮めようと雷など自然災害の神々
を祀っていた”北野神社”に道真を共に祀る。
ーー雷神と恐れられた道真には最適な場所だった
⇩
無実が証明され天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)
と神格化。「天神さま」と親しまれ
全国12,000社で崇められる。
参照:
ー包丁塚ー
本殿の裏手には使い終えた包丁を奉納し
調理した食材の霊を鎮め、業界の繁栄を
祈念しています。
ー筆塚ー
「書道三聖」と呼ばれた菅原道真
にちなんで書道の神様として信仰されています。
ーー信仰の幅が広い。さすが学問の神様!
ー梅の種納所ー
種の中には天神様が宿るといわれているため
梅の種は無暗に捨ててはいけません。
中を覗くと、多数の梅の種が納められていました。
戦利品ーーSENRIHIN
Booty
友人が一級建築士に挑戦中ということで
巫女さんに相談しながら買いました。
一発合格してくれたら私も嬉しいです。
自分のことも占ってみました。
安定の”末吉”相変わらずパッとしない内容(汗)
おみくじには道真公の歌が書いてあるのですが
道真本人ではなく公母が道真公に将来の
期待を寄せた歌でした。
ー天開稲荷社ー
本殿のさらに奥。筆塚から小道を進んでいくと
小高い山の上にある急な階段を登ります。
人が全くいないので太宰府の敷地にあること
をうっかり忘れてしまいそうになります。
階段の上には太宰府にあるあまり知られていない
開運スポット。九州最古と言われる稲荷神社があります。
鈴が13本あります。手前の干支の鈴を鳴らし、奥の
大きな鈴を鳴らすという変わった参拝方法です。
奥の院は拝殿を超える最強開運スポットです。
ここまで来たなら奥の院まで足を運びましょう。
名前の由来である天に開かれた御社ということと
岩屋の中にある厳かな空気。まさにパワースポット。
お詣りするには膝を付かないといけません。
ーー不思議な空間に寒気を感じながらお詣り
したことを覚えています
一蘭ーーGourmet
さらに運気をあげたいなら参道にある”一蘭”
で食事しましょう。
器が合格=五角形だったり、麺の長さが通常より
59㎝で長い合格麺。
とことん太宰府天満宮の御利益にあやかった
こだわりを感じます。
店に入ったときの掛け声は一瞬びっくりしますが
「幸せー!」「合格でーす!」聞いてるだけで
嬉しくなります。
他の一蘭の店舗同様に席ごとに仕切られていて
味の濃さ、こってり、麺のかたさ、ねぎの有無
など自分好みに細かく設定できます。
「合格ラーメン」¥890
一蘭はどこに行っても味がブレません。
こってりな豚骨に細麺ストレート。
赤い秘伝のタレが私は好きです。単調になりがちな
味に新しい風を与え、新鮮な気持ちでまた
食べ始められます。
丼の底には「決定」の文字が書いてある演出が
ありますが、この後の食べ歩きを考え
飲み干せませんでした。
総括ーーSummary
生前、道真は善政を敷いて民衆を導く存在として
常に人民に寄り添ってきました。
死後も立場の弱きものが不当な扱いを受ける
ことに我慢ならなかった道真は罰を与えた
一種の正義のヒーローとして人々の心の拠り所
になり天神様、学問の神様や様々な信仰の対象
として末永く愛されているのではないのでしょうか。
通りゃんせ(とおりゃんせ)は信号待ちのときなど
よく耳にする歌だと思います。江戸時代から続く
わらべうたで、独特のメロディーと歌詞にどこ
となく不気味さを感じる童謡です。
特に「行きはよいよい、帰りはこわい」という
部分は有名です。見張りに通る許可を貰えたが
帰り道はご用心。
7つまでは子は神様のものであり
7つからは人間になるという解釈ならば
これから先、神様の加護はなくなり自分の力
で生きていかなければいけない。
そんな警告めいた唄なのかもしれません。
関所役と通行人役に分かれて遊んだり、しばしば
埋蔵金や様々な伝説に絡められたりします。
解釈が色々とされてますが、作者不明のため
真実はわかりません。童謡は時代背景など
エピソードが隠されておりロマンがあり興味深いです。
(次回)ーー本殿へと向かう参道には誘惑がいっぱい!?