大田ーー国内唯一、銀山の世界遺産 Oda
世界遺産センターーCenter
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島根県唯一の”世界遺産”ーー石見銀山
石見銀山の概要、歴史や文化を紹介している2008年
(平成20年)にオープンした世界遺産センターです。
駐車場が完備されているので気軽にアクセスが可能
です。石見銀山に行く前にまずはこの世界遺産
センターで予備知識を蓄えてからがオススメです。
観光マップも貰えるのでスムーズに町並みを散策できます。
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戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎
えた石見銀山は”間歩”(まぶ)と呼ばれました。
採掘の際に使用する坑道や町の人の営みや暮らし
物資搬入のための経路など14の構成資産によって
世界遺産に登録されています。
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センター内は第1から第4展示室に分かれていてそれ
ぞれのコンセプトに従った展示物や映像で解説して
いますーー
※展示室撮影不可
第1展示室ーー世界史に刻まれた石見銀山
石見銀山が世界から認知されていた経緯など記録が
残っています。日本は世界の約3分の1の銀を産出
していたーー
第2展示室ーー石見銀山の歴史と鉱山技術
当時の町並みのジオラマから関わっていた人の暮ら
しぶりが伝わってきます。
ーー石見の銀が江戸時代にはほぼ残っておらず国内
で完全な丁銀形で残っているものは70枚と
みられています
第3展示室ーー石見銀山の調査・研究
16世紀に東アジアの軍資金など需要が高まり、博多
の貿易商人の偶然の発見により石見が銀の産出大国
になりました。
第4展示室ーー石見銀山遺跡とその文化的景観
銀は金より貴重だった!?銀座の他に金座があった!?
などなど銀にまつわるトリビアが楽しめます。
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最大級の坑道跡ーー大久保間歩のVRも体験でき
ます。普段は金・土・日・祝日に一般公開している
のですが、平日にも世界遺産センターでVRが体験
できます。
ーー実際に行くと約2時間かかるところ、VRだと
3分で体験できます
館内はスタッフが丁寧に案内してくれます。
また、石見のオススメの散策ルートも教えてくれる
のでぜひ先に寄りましょう!
所在地:島根県太田市大森町イ1597-3
TELL:0854-89-0183
開館時間:8時30分~17時30分
観覧時間:9時00分~17時00分
(最終受付時間16時30分)
観覧料:300円
定休日:毎月最終火曜日、年末年始
駐車場:400台
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スタッフに15分で行ける仙ノ山展望台を教えてもら
って行ってきました。雑木林の中に木の階段が続きます。
ーー気になったので登ってみました。そこに山が
あれば登ってしまう男(笑)
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あと200m。直線にするとあっという間ですけど
山登りだと遠く感じます。
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展望台は木組みになっていて森に囲まれています。
樹海のような森林と遠くの三瓶山が綺麗に見えます。
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反対側では石見の町並みが一望できます。
宿場町のような町並みを感じられ、江戸時代の名残
を残しているため散策が楽しみです。
石見銀山ーーMine
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石見銀山WALKING MAPーー散策MAPは忘れずに
もらって行きたい場所をチェックしておきましょう!
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車を「石見銀山公園駐車場」に停めます。石見銀山
唯一、常時公開している”龍源寺間歩”までかなり
距離があるのでレンタル自転車を利用すると間歩
だけでなく町までのアクセスが容易です。
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ー福神山間歩ー
しばらく歩くと…というか自転車を漕いでると
人ひとりが入れそうな坑道跡ーー間歩を発見。
川の下を掘り進めた特殊な坑道です。
石見銀山にはこういった間歩が大小600余り
(水抜き・通気用・試掘を含む)が点在しています。
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ゆるやかな坂が続きます。電動自転車じゃないと
キツいかも(汗)
自然豊かな遊歩道といったところでしょうかーー
小川の流れに逆らいます。
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寄り道なしで徒歩20分、自転車約10分。汗みどろに
なって龍源寺間歩に到着!
ーー途中おもしろそうなお店を発見したので帰りに
寄ります
入口付近は夏でも寒く感じるひんやりとした空気が
流れているので軽く羽織れるような上着は必須です
ーー入場料:大人¥410
◆Pick up◆
龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)
開発:1526年~閉山:1943年(昭和18年)
ーー約400年間開発が続いた
規模:本来の長さ 600m 観光用 157m
◯大久保間歩に次いで2番目に大きい
◯横幅2尺(約61㎝)高さ4尺を1日5回交代で10日間で10尺掘ったと伝わる
◯2007年にアジアで鉱山遺跡としては初めて世界遺産に登録された
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坑道内は外とは空気から違います。パワースポット
のような…
そして思ったより広いです。岩を削り、人ひとり
やっと通れる坑道が間歩と呼ばれます。
明治時代に観光用のため横幅を広げたようで、私の
足音以外は水音しか聞こえません。
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ーひおい坑ー
龍源寺間歩の特徴として、坑道の壁面や天井に
ノミ跡が見られ小さな坑道がいくつも上下方向
に延びる斜坑です。
”ひおい坑”とは鉱物の層(鉱脈)を追って左右に掘り
進んだ小さな坑道のことです。
ーー立入禁止の場所が多く狭小の空間になって
います
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ー竪坑ー
垂直に掘られた坑道のこと。龍源寺間歩に溜まった
水を約100m下の永久坑道へ排水し、やがては海に
流れます。
ーー排水問題が一番の難題ですが、まさかこんな
ウルトラC(古)とは
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湿気がある場所には苔が生えていて、いかにもRPG
の洞窟らしく歩くのが楽しいです。
ここまでで入口から半分。途中そこかしこに
”ひおい坑”が見られます。
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旧坑道を通り抜け、116mの新坑道から出口に向か
います。ここで新坑道で曲がらず、まっすぐ進む
と江戸時代に掘られた当時のリアルな間歩に入る
ことが出来ます。
ーーこんなとこ1人でいたら発狂する自信があります
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ー新坑道ー
熱風のような生暖かい外気温が流れてきます。
出口付近では「石見銀山絵巻二巻」が展示されて
いて、坑道の作業風景が描かれています。
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坑内の湧水を木製のポンプで上へ引き揚げ疎水坑へ
流し混んでいたりーー最先端の技術が利用されてい
ました。
石見銀山で働く鉱夫は罪人とか島流しされた人だけ
ではなく軍艦島のように賃金が他とは段違いで待遇
が良く、進んで出稼ぎに来る人が多かったようです。
さらに江戸幕府の財政を支える重要な役割である
ため、医者が常駐していたり新鮮な空気を送るため
の通気口など健康面に常に気をつけていました。
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15分ぶりのシャバですー!
太陽眩しーとか言いたいところですが、今にも雨が
振りだしそうで逆にテンション下がります。
大久保・永久・新切・新横相間歩と紹介した龍源寺
間歩を合わせて銀山を代表する「五か山」といいます。
その中でも気軽に訪れることができる龍源寺間歩。
ここを訪れなくして石見銀山は語れません。
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
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龍源寺間歩の出口は入口より離れた場所にあり
間歩を通らないとまず見つけることのできない
小屋があったので入ってみます。
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国内で唯一、この工房で手作りしている”香り袋”
香りがしなくなったら金づちでトントン♪と叩けば
あら不思議!何年でも香りが継続します。
なぜこんなに良い香りがするのか香木師の中村さん
に聞いてみるとーー
石見銀山周辺に自生する「クロモジ」とハーブを
特別にブレンドしたものだと快く答えてくれました。
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さらに中村さんと話していると銀の原料である鉱石
を見せてもらいました。普通の石よりずっしりと
重量があります。
これに灰吹法で鉛に溶け込ませ、純度の高い銀を
抽出します。
2袋買って1つは車の臭い消し、もう1つは実家の
おみやげにしたかったのですが残金的に一袋しか
買えませんでした…
ーー銀行で下ろしておけばよかった(泣)
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リピーターも多くこれを買うためだけに石見銀山に
来る人もいるそうです。袋の柄はひとつひとつ違う
ので世界で一つだけの自分だけの”香り袋”を
おみやげにどうですかーー
他にも石見銀山の歴史を教えてもらえるのでこちら
にも気軽に寄ってみてください。
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さらに山を下りるとーー佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)
祭神は、鉱山の守り神である金山彦神で別名
「山神社(さんじんじゃ)」鉱夫や村人からは
”山神さん”と呼ばれ親しまれています。
せせらぎ茶房 まぶの家ーーCafe
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お坊さんが経営しているカフェ。コーヒーから軽食
まで揃っていて龍源寺間歩からの帰り道のブレイク
タイムとして最適な位置にあります。
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”アイスクリーム天ぷら”という世にも珍しい
メニューに惹かれ立ち寄りました。
店内もおしゃれでテラス席に案内してもらい、周り
の環境も森林に囲まれていて雰囲気◎です。
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マスターが話してくれる大森町のお話は観光案内所
では聞けないようなディープな内容でーー佐渡金山
の奉行、元甲斐武田武将”大久保長安”が職人を銀山
に連れて行って湧水のノウハウを伝授したり
まぶの家の裏の林の中に村があったことなど初めて
聞く内容に興味津々でした。
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アイスクリーム天ぷらは熱い、冷たい、甘い、美味
しいという感覚を一度に味わえることができます。
熱々でサクッとしている間に召し上がりましょう。
付け合わせのドライフルーツが味を七色に変化して
くれるので最後まで新鮮な味を楽しむことができます。
総括ーーSummary
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龍源寺間歩の周辺にシダが生えていたら一攫千金の
チャンス!?
オシダ科シダーーヘビノネコザという種で貴金属を
好む性質を持っているため、金銀山発見の糸口に
なっていました。
ーー昔の職人は血眼になって探したろうなー
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太田市マスコットキャラーーらとちゃん。
螺灯(らとう)とは真っ暗な石見銀山の間歩で明かり
の代わりにサザエの殻に油を入れて火を灯して使わ
れていました。
明るい性格で頭に揺れる小さな炎で人々の心や地域
の未来に明かりを灯しますーー
※”せせらぎ茶房まぶの家”は移転することが決まった
みたいです。
移転先は銀山の入り口、武家屋敷渡辺家住宅の裏に
なります。隠れ家的な佇まいになり、より多くの
お客さんに銀山や大森町の歴史が広まることに期待します。
あー、いつになったら佐渡金山は”世界遺産”になるのかなー
(次回)ーー十人十色の五百羅漢。大森の町探訪