【呼子朝市】in佐賀7ーークジラとイカに乗って神秘の七ツ釜クルージングの後は新鮮な活イカを堪能!

佐賀ーーSaga
唐津(呼子)ーーいイカんじの港町 Yobuko
呼子という町は2005年に合併してできた比較的
新しい町です。
 
特に”日本四大朝市”のひとつ、「呼子朝市」が有名。
200mほど露店が並び、とれたての海の幸や山の幸
が豊富で店頭にズラッと並んでいます。
 
呼子では江戸時代、鮮魚や農産物をぶつぶつ交換
していました。
そして大正時代初期、呼子港に大きな船が着くよう
になり、人が集まり港の近くで朝市が始まりました。
 

Column

日本四大朝市
石川県輪島市ーー輪島朝市
千葉県勝浦市ーー勝浦朝市
岐阜県高山市ーー宮川朝市
佐賀県唐津市ーー呼子朝市
 
看板の案内にしたがって進んでいくと朝市の入口
に辿り着きます。
 
7時30分~正午まで朝市が開催されています。
天候が良ければ毎日のように楽しめます。
平日より休日のほうがお店が多くなっています。
 
さらに時間が経つにつれ店仕舞するお店が増え
ていくので早朝の休日に行くことをオススメします。
 
呼子のグルメといえばーー活きイカ
いかしゅうまい、いかせんべい、天日干しなど
イカに関するグルメが軒並み揃っていて何を買
おうか迷ってしまいます。
 
干物製造機でビュンビュンとジャイアントスイング
されたイカが干物に変化していく様子が観察でき
ます。
そこらかしこで干物を製造しているため、干物特有
の香ばしい匂いが漂っています。
 
大小の規模関わらず朝市っていいですよね!
活気があって地元民の生活を覗けるだけで
訪れた場所をより身近に感じ、わくわくしますーー
 
呼子朝市通りでいい感じの駄菓子屋発見!
駄菓子屋あたご。子供のもならず地域住民に愛され
てる感がひしひしと伝わってきます。
 
品揃えが豊富で最近の駄菓子屋でも売ってないよう
な懐かしく感じるお菓子が売っている古き良き駄菓
子屋です。
 
駄菓子屋あたごの隣には無料の駐車場があります。
出入りはしにくく、狭い道を通らないといけません
が、朝市へ行く際にはぜひ活用しましょう。
 
建物の中に大蛇のようにとぐろ巻いてる大縄を見
つけました。ガラス窓になっているので外から見
ることができます。
 
呼子の大綱引き(国指定重要無形民俗文化財)

1592~1598年(文禄・慶長の役)の際に豊臣秀
吉が肥前名護屋城に陣を構えたとき、将兵を鼓
舞するため加藤清正、福島正紀の両陣営が東西
に分かれ、軍船のとも縄を用いて引かせたこと
から始まった伝統ある祭り。
         
使用する縄は、直径15㎝、長さ100mの縄を
4本繋げ中心部をワラやムシロで包み、ロープ
で縛った「ミト」と呼ばれる中心部を持つ
         
豊漁や・豊作祈願の要素を強く持っており
現在は「ミト」を中心に岡組と浜組の二手に
分かれて綱を引き合い、3本勝負で勝敗を決める。   
本来、五月の節句に行われた行事であり、子供
の成長を祈願する意味が込められている。
現在は6月の第1土・日に開催される。  
 
呼子天満宮
呼子朝市の終着点、鯨組主中尾家屋敷の
近くに位置しています。
 
中尾家の二代甚六が屋敷の鬼門除けとして
勧請したと伝えられています。祭神ー菅原道長
 
呼子萬坊
日本初の海の中で食事できる「秘密のケンミン
SHOW」にも紹介された海上レストラン「萬坊」
の朝市通り店。
いかしゅうまいの発祥のお店です。
 
いかしゅうまい」+「揚げいかしゅうまい
蒸しても揚げても一口サイズなので何個でも
食べることができます。
 
1個からテイクアウトが可能で、店内のイートイン
スペースで食べることもできます。さらに呼子から
直送もできます。
 
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
イカバーガー
呼子朝市のいこい通りで販売する全国的に知名度
の高い呼子のイカを余すことなく使用した呼子が
誇るB級グルメです。
 
イカバーガー」¥350+「極深煎ブレンドアイスcoffee」¥200
食感を大切にするためにゲソを使い、メインのイカ
を活かすため試行錯誤した甘酸っぱいオレンジ色の
ソースが決め手です。
 
つなぎに大豆を使用することで低カロリーかつ
ヘルシーで女性にも大人気です。
 
ドリンクメニューにも注目です。
佐賀や呼子の果物などをふんだんに入れた他では
なかなか飲むことのできないメニューがあるので
全部制覇してみたいです。
 
住所:佐賀県唐津市呼子町呼子
TELL: 0955-82-0678
営業時間:7時30分~12時00分
定休日:元日

関連サイトhttps://www.asobo-saga.jp/feature/archives/000270

鯨組主中尾家屋敷ーーMansion

「中尾様には及びもせぬが、せめてなりたや
殿様に」と言われた江戸時代、捕鯨で七浦を潤し
た鯨組主の屋敷。
 
今では呼子はイカが有名ですが、昔はイカより
先に捕鯨が歴史的に深く有名になっていました。
 
江戸時代に巨万の富を築いた中尾家の屋敷として
建てられた当時そのままの姿を残しています。
旧中尾家住宅”(佐賀県重要文化財)
 
館内は撮影禁止なので外観写真しかありませんが
武家屋敷のような造りになっていて江戸時代の風
情を感じます。
 
通りを抜けて勘定場跡(本倉)に行きます。
中尾家と捕鯨に関した資料などの展示をして
います。
当時クジラを解体した道具があって捕鯨が盛
んだった呼子の歴史や文化を知ることができます。
 
修理工事中に地下からかつての勘定場の基礎
と思われる石列が発見され、建物の位置が特定
され、明治期に現在地に建てられたことがわかり
ました。
 
住所:佐賀県唐津市呼子町呼子3750-3
TELL: 0955-82-0309
開館時間:8時45分~17時00分
休館日:水曜日
入館料:大人¥200 小人¥100

関連サイトhttp://karatsu-bank.jp/

七ツ釜(マリンパル呼子)ーーCave

呼子大橋を望んでいたらピンクのクジラ
が現れました。
クジラを模した半潜水型の海中遊覧船
「ジーラ」という名前らしいです。
 
ピンクと青の2種類ありますが、今回はピンク
のジーラに乗ります。1時間おきに出航してい
るため乗船時間10分前を待って乗ります。
 
船内の階段を下りるとたくさんの窓が付いていて
そこから海面下1.2mの様子が見られます。
ーー移動中は泡が多く海中の様子が見えないので
  デッキに出て景色を満喫しましょう
 
加部島の山頂にある「風の見える丘」
山頂の展望台からは玄界灘の海や呼子を一望できる
フォトスポットになっています。
 
しあわせの橋ーー呼子大橋
加部島と呼子を結ぶ全長約728mある呼子大橋が
ベストアングルで眺められます。
 
目的地に到着すると停船し、海中の様子を鑑賞
できます。目の前に見える鷹島は日本で最初の
海中公園地区として第1次指定されている
美しい海域です。
 
無数の魚が窓から観察できます。
スキューバダイビングは体験したことありませんが
こんな光景なのかなあ。
ーーマーメイドの視点もこんなんかなあ
 
自然の水族館になっていて魚の種類まではわかりか
ねますが地引網を使ったら大漁そうです。
 
お次はーー七ツ釜遊覧船イカ丸に乗船。
40分程の玄界灘クルージングと洒落こみます。
 
ダイオウイカが地上にいました。
実はこちらの建物、巨大な氷自動販売機になって
ます。
 
七ツ釜に到着。波によって浸食された柱状節理
の玄武岩が積層した断崖に自然にできた
国の天然記念物の洞窟です。
 
7つのかまどが口を開いて並べているように見える
ことから七ツ釜と呼ばれています。
ーー実は8つあります…
 
一番大きな穴に入って一時停止してくれます。
七ツ釜の最大の洞窟の間口は3m、奥行きは110m
あります。海が青く綺麗で神秘的な雰囲気です。
 
時間に余裕があるならイカ丸とジーラの両方に乗船
しましょう。乗船券売場で購入できるお得なセット
券がオススメです。
大人¥3700円-700円割引=3000円
小人¥1850円-300円割引=1500円
 
マリンパル呼子では要予約ですが
「名護屋浦歴史クルーズ」も楽しむことができます。
マリンパル呼子~名護屋浦を約35分程周遊できて
戦国大名の陣跡を望むことが出来ます。
海からも歴史を巡ってみましょうーー
 
住所:佐賀県唐津市呼子町呼子4185-27
TELL:0120-425-194
営業時間:HP参照
定休日:年中無休
乗船料金:HP参照

関連サイトhttp://www.marinepal-yobuko.co.jp/index.html

河太郎ーーGourmet

活づくりといえば函館のほうが知名度は高いですが
こちらは日本初「いけす料理屋」をはじめた
イカの活づくり発祥の地”となっています。
 
店の中に生簀があり、抜群の甘みを誇るイカの王様
ーー「ケンサキイカ」が元気に泳いでいます。
この中の一杯がこれから皿の上に並ぶと思うと
少し罪悪感も感じたりもします(汗)
 
いか活づくり定食」¥2,800
次々とご飯やみそ汁、小鉢が並べられてきます。
見るからに高級感漂います。
 
後造りは「全刺し」「天婦羅」「塩焼」から選べ
ます。ここは料理長オススメの天婦羅を選択。
 
一切混じり気のないどこまでも透き通った透明度。
なんとこの状態でもピクピク動いています。
ーーさすが人類滅亡後、地球上を支配すると巷で噂
  されている生物です
 
こんなに甘くコリコリしたイカは初めてです。
食べ方のレクチャーが書いてあり、上から順番に
試して食べてみましたが、レモン塩がイカの風味
を一番感じられてオススメです。
 
ゲソは天ぷらにするため、一通り身を食べたら
店員さんに渡します。
 
新鮮なイカを揚げたので噛み千切りやすく
フワフワ。天婦羅ですが全然重くなくて
あっさりと食べれます。いかしゅうまいは
小ぶりながらプリップリです。
 
並んででも食べるべきイカ尽くしのイカ好きのため
の天国がここにありましたーー
 
TELL:0955-82-3208
営業時間:月    11時40分~19時00分
          (L.O.18時00)
     火~金  11時40分~20時00分
          (L.O.19時00)
     土・日・祝 10時40分~20時00分
          (L.O.19時00)
定休日:お盆・正月
駐車場:有

関連サイトhttp://www.kawatarou.jp/yobuko/

総括ーーSummary

呼子を含め、鎮西・玄海・肥前エリアは上場(うわば)
と呼ばれる丘陵性の玄武岩台地からなり
海岸はリアス式で出入りに富み、その地理的特徴
から中国や朝鮮半島方面の海上交通の要衛として
栄えました。
 
イカの種類は全世界約500。
そのうち呼子、玄海で”イカの活き造り”に使われてい
るのは主に3種類です。
 
ケンサキイカ
最も多く漁獲されるイカで、最も甘みが強く
歯応えの良さと口に中に入れた時のバランスが
抜群。4月~6月が甘さのピーク
ヤリイカ
姿はケンサキイカに似て、長くて薄いのが特徴。
笹の葉に似ていることから笹イカとも呼ばれる。
1月~3月が甘さのピーク
コウイカ
体の中に舟型の石灰質の甲を持っていることから
コウイカと呼ばれる。
2月が甘さのピーク
 
四季を通して、種類ごとの甘さのピーク
食べられる時期が異なるため、呼子は訪れる時期
関係なく年中旬の美味しいイカを食べることが
できます。
 
(次回)ーー幻の巨大城郭。太閤が最後に思い描いた夢
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