【桜島】in鹿児島12ーー地球の息吹を体感する勇士な姿をぐるっと1周!火山の恵みがもたらした贈り物

鹿児島ーーKagoshima
鹿児島ーー東洋のナポリ Kagoshima

湯之平展望所ーーView

鹿児島のシンボルーー桜島
鹿児島の至る所から眺められ、それぞれ違った表情
を見せてくれます。
 
しかし、眺めるだけじゃ物足りないため、足を運び
間近で火山の恵みを感じに行ってきました。
 
◆Pick up◆

桜島(御岳)

誕生:2.9万年前の超巨大噴火
種別: 成層火山(活火山ランクA)
規模:面積ーー約77㎢ 周囲ーー約52㎞
標高:1,117m

◯1914年(大正3年)噴火により、大隅半島と陸続きになる

◯日本の火山の中では比較的新しい火山

◯2007年日本の地質百選に選定
 

Column

桜島の誕生秘話

桜島が誕生する前、約29,000年前の超巨大噴火
によって「姶良カルデラ」と呼ばれる巨大な穴
ができる。

このとき、地下にあった大量のマグマが噴出し
火砕流となって南九州全域を埋め尽くして
「シラス台地」が形成される。
カルデラの南部で新たな噴火がはじまり、これ
が後の桜島誕生の瞬間。桜島は姶良カルデラの
一部から生まれた火山。
 
◆現在までに大規模な噴火を17回繰り返し誕生
から約5,000年前までが北岳、4,500年前から
現在までが南岳の活動となっている。
 
湯之平展望所
桜島を反時計回りにドライブして最初の目的地
「湯之平展望所」に辿り着きます。
 
北岳の5合目、標高373mに位置している一般人
が立ち寄れる最高到達点の展望所。
ーー東京タワーより標高が高いです
 
分厚い雲が掛かっていなければ桜島の素晴らしい
景色が望めたり、噴火を特等席で見られるスポット
ですがこの日は残念ながら見ることができませんでした。
 
反対側では錦江湾の向こう側に鹿児島市街を一望。
意外と近く感じますが海に囲まれているため、車
だとかなり遠回りになります。
ーー鹿児島市とも陸続きにならないかなあ(願)
 
隠れミッキーを探すように♡を7個見つけると
神龍(シェンロン)が現れ幸せになれるかもーー
 
火山灰が降り積もり、ハートが見えないなんてこと
もあるため根気よく探しましょう。
 
私は残念ながら5個しか探し出せませんでした。
ーーベジータさんに隠されたかな(笑)
 
噴煙が上がっているときは愛車や愛バイクが火山灰
により汚れるため覚悟が必要です。
 
それでも、ここから仰ぎ見る噴煙を上げる桜島の
様子はまさに圧巻、一見の価値有りです。
 
住所:鹿児島県鹿児島市桜島小池町1025
TELL:099-298-5111 (観光交流センター)
営業時間:9時00分~17時00分
休業日:無休
料金:無料

関連サイトhttp://www.sakurajima.gr.jp/tourism/000350.html

桜島溶岩なぎさ公園ーーPark

桜島フェリーからほど近い場所にあるため
フェリーで鹿児島から桜島に上陸した場合必ず訪れ
たい桜島の観光スポットです。
 
園内にある約100mの足湯は元日本一の長さを誇り
ます。
ちなみに日本一長い足湯は長崎の「小浜温泉足湯
ほっとふっと105」名前の通り、全長105mあります。
 
足湯に浸かりながら錦江湾後ろを振り向くと雄大な
桜島がそびえ立っています。
かなり熱いので長湯はできませんね(汗)
 
天気が悪くなってきたので人は少なかったですが
無料でリラックスできたりフェリー待ちに重宝します。
 
足湯の終点から遊歩道に繋がっています。
桜島溶岩なぎさ公園と烏島展望所を結ぶ全長約3km
の遊歩道。
 
ゴツゴツした溶岩地帯から根を生やす植物の力強さ
を感じられたり、海岸側は一年中魚が豊富な漁場と
なっています。
ーー日本の遊歩百選にも選ばれています。
 
ここから見える海は火山の恩恵から得られたもの
です。
巨大な噴火が起こったとき、マグマが溜まっていた
場所は空洞になり、そこに海水が入ってきて海に
なりました。
 
公園に戻って「桜島ビジターセンター」で桜島
について学びに行きます。
無料で見学可能な火山の博物館です。
 
桜島の歴史や去年と今年の噴火回数など桜島の
調子がばっちりわかります。
 
火山灰は集めて黄色い克灰袋で回収される
ためだけの厄介者ですが、それをどうにか活用
できないか考えた結果、火山灰アートに転用した
「灰グラフィー」を宣伝しています。
 
鹿児島ならではのアートは桜島ビジターセンター
公式Instagramに投稿されています。
 
2003年にギネスブックに登録された世界一重い
大根(31.1㎏)。
 
見た目に反してキメが細かく繊維が少なく、柔ら
かくて甘味に富んでいるらしいです。
 
住所:鹿児島市桜島横山町1722-3
TELL:099-298-5111 (観光交流センター)
営業時間:9時00分~日没
休業日:無休
料金:無料

関連サイト「桜島」溶岩なぎさ公園足湯

 
寄り道ーーYORIMICHI
A little detour
赤水展望広場
各種イベントや交流広場として利用可能ですが
通常は立ち入り禁止になっています。
 
平成16年8月21日「長渕剛桜島オールナイトコンサ
ート」が開催され、人口6千人の桜島に7万5千人が
集まり伝説のコンサートが朝日が昇るまで行われました。
 
この時の感動を形にして残そうとファンをはじめ
多くの企業や団体の協力を得てモニュメントが完成しました。
 
平成18年長渕剛出席のもと除幕式が行われ
叫びの肖像」と名づけられて桜島の観光スポット
になっています。

有村溶岩展望所ーーView

南岳の麓に位置する大正溶岩原に作られた展望所。
桜島でもう一つ抑えておきたいスポットです。
 
パーキングもあり、整備された遊歩道の延長は1㎞
20分くらいでさくっと周れます。
 
遊歩道上には、桜島を詠った句碑・歌碑が点在して
いるため、一つ一つ読みながらの散歩が楽しめます。
 
溶岩に硬貨を埋め込んで大規模な噴火を回避したい
という想いなのか別の御利益でもあるのか。
この手のものをもったいないと感じるのは私だけ
でしょうか…
 
現在いる足元は1914年の大正溶岩、手前の青々とし
た1946年の昭和溶岩、それより遠くには年代の古い
溶岩が一挙に見られます。
 
年代の違う溶岩の上には異なる植生を観察できます。
山の上には緑が見えません。これは火山ガスが噴出
する火口の周りには植物が生育しづらいからです。
 
住所:鹿児島市有村町952
TELL:099-298-5111 (観光交流センター)
営業時間:年中無休
休業日:無休
料金:無料

関連サイト有村溶岩展望所

黒神埋没鳥居ーーTri-i

旅の里 火山展望台
桜島観光は黒神町に寄って締めくくりとします。
黒神町への通り道にある大根の漬物の試食が
できたりお土産が揃っている個人経営のお店です。
 
お店の人がフレンドリーに訪れる人に話しかけ
桜島についての話や裏にある展望台を案内してくれます。
 
お店の中を通った先にある鳥居をくぐった先には
パワースポットがあります。
 
黒神埋没鳥居のレプリカ。
本物と瓜二つとお店の人が自慢していました。
 
霧島連山や噴煙を望めたり、ダイナミックな光景を
見ることができる展望所ですが、ちょうど曇って
いたため、見晴らしは良くなかったのが残念です。
 
住所:鹿児島市黒神町1331-25
TELL:099-293-2157
営業時間:10時00分~16時00分
定休日:なし
料金:無料

関連サイト旅の里 火山展望台

 
黒神埋没鳥居
1914年(大正3年1月12日)の大正噴火で火山灰や
軽石がたった1日で2mも積もった場所です。
 
その結果、黒神集落は屋根だけを残し地面の下に
埋まってしまいました。
 
高さ3mあった腹五社神社の鳥居は約2mが地中に
埋もれ額束から上だけが地上に露出しています。
 
住民は掘り起こそうとしましたが”噴火の記憶を後世
に残そう”という先人の経験のもと保存され、現在は
一目見ただけで自然の恐ろしさを物語っています。
 
県の天然記念物に指定された鳥居の隣には、噴火
から奇跡的に生き残ったアコウの老樹が立っています。
 
社殿も併せてお参りしたいですね。
火山灰が積もった通路を歩いた先にある社殿は珍し
く火山灰や軽石で崩壊しないため頑丈な石造りに
なっています。
 
住所:鹿児島市黒神町(黒神中学校横)
TELL:099-298-5111 (観光交流センター)
営業時間:年中無休
休業日:無休
料金:無料

関連サイト黒神埋没鳥居

 
20世紀最大の大正噴火により完全な島だった桜島と
大隅半島が陸続きになりました。
 
噴火や地震により死者35名、行方不明者23名を出し
島民の約3分の2が島外へ移住しました。
 
流出した溶岩は大隅半島との間の400mの海峡を
埋めて現在のように車で渡ることが可能になりました。
鹿児島県では1月12日を史上最大の大噴火
「桜島の日」として防災訓練や避難訓練などを行っています。

総括ーーSummary

駄菓子のさくら大根を人間の顔の大きさにしたよう
な”桜島大根漬
歯応えが噛むごとに甘味が増し、お腹にたまるいか
にも桜島といったオススメなお土産です。
 
桜島大根という品種の起源については次の3説
があります。
・愛知県で栽培されていた「方領大根」
・もともと桜島にあった野生の大根
・霧島市付近で栽培されていた「国分大根」
 を起源とする説があります。
 
桜島大根は稲作に適さない環境の桜島において貴重
な特産品の一つであり、鹿児島市市街地などに出荷
されていました。
 
しかし、1914年(大正3年)の桜島大正大噴火に
よって甚大な被害や2001年にかけて頻発した桜島
噴火による降灰などにより桜島島内の栽培面積は
減少しました。
 
現在は徐々に栽培数が増え、鹿児島市郊外や霧島市
が主産地になっていますが、桜島本島内の栽培数も
回復してきているそうです。
 
(次回)ーー天孫降臨神話の地でミステリーツアー
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